令和の長平はキトクな戦争になる!?
戦略的敗北なロシアだがそれでも停戦はできないし、したくない。現在もロシアの経済封鎖は続けられているし、今後もロシアの態度が“急変”しない限り止まらないとうしつぎは思われる。
今後は如何に相成るのだろうかと思うと・・・。
😩まだもらうものをもらっていないって戦争しているのがロシアなのだ。。。 読みとしては、
- ロシアに産する石油、天然ガス等の地下資源を盾に(質に)してEUや世界を揺さぶる。
- ウクライナで戦争して少しでも橋頭堡を確保する。
- 且つクリミアの既成事実化を図る。
始めてしまったのだからプーチンら(自分ら)がもらうものをもらってからでないと治まらないジレンマを抱えている。 それが今のロシアの現状だと思う。
最終防衛ラインは3に間違いない! TVの解説者の中でプーチンは何を考えているのかと意見があるが、うしつぎは最大戦果獲得に大失敗したから大陸国家の戦争パターンに日和ったと思っている。
うしつぎは大陸国家の戦争パターンは侵略、瀬戸際、既成保守の三通り在ると考える。
侵略は言うまでも無く領土拡大で、歴史上物語になる大国領土伸長が目的になる。他国を自国化する。
瀬戸際は瀬戸際戦略で奇襲による奪取の既成事実化である。戦史ではよく起こっており、プロイセン、ナチスなどが有名である。が、失敗例もまた多くナチスは失敗して英仏米を怒らせて世界大戦となり敗北した。
最後の既成保守は、獲得した緊要地を既成事実化、正当化するために周辺地を荒らし回りそこで獲得した地をバーゲン材料として緊要地を自領として確固たるものにする。
好例がプロイセンのフリードリヒ大王の七年戦争で、最後までシュレジエンを渡さず確保したことである。この戦争でプロイセンは周辺諸国と戦争状態になっていたが戦い続けた。
また、クリミア戦争のロシアもセヴァストポーリは断固として譲らず、占領したカルスをバーゲン材料にして保持した戦例もある。
うしつぎはどうもプーチンは既成保守を考えているような気がする。だが、だとするなら余りにも早計と言わざるを得ない。
フリードリヒ大王は戦争も頻繁に戦ったが、民政にも巧みで無税もしばしば行って国民生活に意を砕いた。クリミア戦争の露帝ニコライ一世は初戦でセヴァストポーリの奪取に成功している。
民政は言うまでも無く不足で、初戦の武功でも首都キエフの大駒にいきなりぶつかり失敗とロシアのウクライナ戦争は戦史の例を紐解いてもあまりに杜撰、不手際だ。それでも過去の大陸国家の戦争を続けているロシアだと見える。失敗した戦略に二度目は無いというのに・・・。
そんなロシアの今後を思うと、うしつぎは以下に思われる。
キトク(危篤)な戦争
- プーチンが危篤になるか
- ロシアが危篤になるか
1の根拠は朝鮮戦争である。 朝鮮戦争はスターリンが金日成を煽って起した戦争である。戦争は続いたがスターリンが死ぬと膠着した戦局が休戦に一気に傾いたからである。スターリンの死は謎があるのだが、もしも朝鮮戦争時に死んでいなければ休戦はまだ先になっていたことは間違いない。
ソ連の後継国家と主張するプーチンである以上は自身の運命とプライドを懸けてもウクライナで戦争を停戦することは、もらうものをもらえない限りはしないと思われる。
2の根拠はソ連のアフガン戦争である。 アフガン戦争はソ連がアフガンに攻め込み米国の世界秩序に対抗した戦略があったが、アフガンの民族の抵抗に苦戦して長期化した。その後、冷戦で敗北すると悟ったゴルバチョフによってソ連軍はアフガンから撤退に至った。だが、冷戦による本国経済の衰亡にアフガン戦争の多大な戦費もあって、ソ連は腐乱して遂に崩壊した。
NATO、EU、日本らによる経済封鎖はプーチンロシアの経済を益々苦しめる。それは、ウクライナへの戦争から始まり、それは長期化している。
本国経済は落ちていき、戦費は嵩むばかり、正に二の舞ではないだろうか。
現在(4/9)、まだ停戦協定も結ばれていないロシアのウクライナ戦争。どちらが先にキトクになるか分からないが、やはりウクライナの戦乱を止める方法は、長平の戦いのように国軍には国軍の進軍(秦軍に対する魏楚趙の合従軍)、EU軍のロシア進軍が妥当だったのではなかったか。。。
欲望の克己なくして歴史は繰り返されてしまうのだ。
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