滅びの鉄則

武田が滅亡したって？

　当ったり前だろうが！！！　

　食うか食われるかの戦国時代であれほど弱体化した武田家は滅ぶのは天地人の理です。

生あるものは必ず死ぬ。どんなに強くとも滅ぶ。

滅ぶ理由は多々あろうが決して外さない、外れない滅びの鉄則がある。

それは先ず武田家当主信玄と勝頼の以下の要件からも分かる。

遠江侵攻時の信玄側の人達

1. 北条家（家康の情けのせいで邪魔になったので攻められた。氏康死後に上杉と縁切って再度武田と盟を交わす）
2. 本願寺一向門徒達（信玄正室の縁で本願寺顕如と同盟）
3. 浅井朝倉（足利義昭の包囲網により同盟）
4. 天野、奥平ら遠江駿河の国人衆（調略）

　信玄死後の勝頼になってこの人達がどうなったか

1. ❎北条家（謙信死後の上杉跡目争いで北条出自の景虎さんを見殺し+景勝と同盟したので怒って見限る。最後は攻める）
2. ❎本願寺一向門徒達（岡田信長の尾張美濃を脅かす伊勢長島の一向門徒に援軍無しで伊勢長島方面の味方一向門徒全滅しちゃう。本願寺も信長に降伏）
3. ❎浅井朝倉（信玄死後の信長各個撃破で滅亡）
4. ❎遠江駿河国人衆（信玄死後、奥平が徳川へ裏切る。駿河衆の岡部は髙天神城で勝頼援軍出さずで玉砕）

(╯▔皿▔)╯三方ヶ原ならぬ味方が焼け野原とはこれ如何に？？？

これだけ嘗ての味方に酷い仕打ちしておけば信用度ナッシングでしょうね･･･。これだけ戦略的に弱体化してしまえばいくら兵が強かろうと先は無い。生産力は金山枯渇で信玄時代より更に小さくなっていたし、いくら領土が広かろうともそれを支える力と戦略援護がなさ過ぎる。

そして、織田・徳川・北条三方戦略戦では、武田勝頼がどうなったか？

同盟した景勝は北陸で柴田軍の脅威から援軍出せず。
武田家からも木曽、穴山、小山田らが裏切る。

遂に勝頼は天目山で武田家当主として生涯を終えた。。。強国・武田家滅亡。
　

昭和の帝国軍人エリート達でさえ現代の漫画にも載せてあるような滅びの鉄則を忘れて戦った、この勝頼のように、勝つより他に無いと言わんばかりに。。。

人類史において孤立と頑迷で滅びなかった例はない！