第32話 杏はうまい まつのした
「小牧・長久手の激闘」
秀吉の大軍を小牧山城で迎え撃つ家康軍。
正信の策で先ずは康政も手伝って秀吉の悪口を書きまくって周りに立て札にして立てまくる。読んだ秀吉は昔から散々に言われて慣れているわと池田の前で言ってのける。
それでも少しばかりは気に障っていた。
一方では空堀を彫りまくり、城の強化に余念が無い。
両軍は膠着状態になってしまう。
その際に家康は軍議で正信にお前が秀吉ならどうすると問う。 正信は図面上にある布石を取り出すと図面から遠くに落して、私ならこちらですと言う。
ふざけたことをと忠勝は食ってかかるが正信の目はふざけている目ではなかった。
榊原、石川、酒井らがその意図に気付く。家康も気付いた。 酒井が殿、如何なさいますと問う。家康は康政に視線を移す。
秀吉の方でも池田勝入齋と婿の森長可が三河岡崎を狙う策を進言する。秀吉は中入りは良い策ではないと難色を示すが、織田の兵が従うのは儂がいるからと揺さぶる。
そんなにやりたいならと秀吉も結局は折れる。
秀吉は中入りの策を実行する。総大将は秀次、先手は池田に森と決めた。秀長は小牧山に注意を怠るなと加藤、福島ら子飼いの家来達に注意する。
空堀を掘り進める徳川の兵士達。兵士だけで無く壮年の忠勝達も共に普請で汗を流していた。
嘗て家康に刃向かった縁で正信と直政が会話して仲を温める(笑)。 徳川家草創の戦から築山殿との誓いの縁で忠勝と康政が会話して各々にある長所を磨いて殿を天下人にすることを改めて確認する。
そして、池田・森軍が城を出た。行く先は三河、岡崎。留守を守るお愛の方が皆を励ましていた。 物見から中入り軍が出たと知った家康は案の定じゃなとほくそ笑む。同時に空堀を彫っていた忠勝達が戻って来て、十分と言ってきた。家康が檄を飛ばして出陣する。
行軍中で休止して食事していた池田と森。三河を捨てるつもりかもなと言っていたその時に鉄砲の音が聞こえる。直ぐに立ち上がった池田・森の下に物見から敵襲、徳川軍が攻めかかってきましたと報告する。 奴らはどうやって城から出てきたんじゃと池田が怒鳴る。
その徳川軍の先鋒は榊原康政。槍持って突撃していく。
次には元・武田兵たちから鎧を着せられて戦準備をした井伊直政。母・直虎の言葉を思い出して赤備えとなった井伊兵達と共に森・池田の兵と猛然と闘う。
本軍が家康。家康が来ていると池田・森は奮い立つが戦シーンもなく死んだ。
池田・森が徳川軍に討ち死にした知らせが秀吉本陣にもたらされた。動揺する本陣で秀吉だけが彫っていたのは堀で無く城から出る抜け道だったと陣幕を蹴る。
直ぐに出るぞと命じる。
小牧山を守るのは名槍・蜻蛉切を持つ本多忠勝。東国無双の強者として秀吉軍と戦った。小牧山は落とせない。
家康軍の勝利確定!! 秀吉は直ぐに撤退、策は池田・森の頼みでやったので自分の策では無いと周りに流布させておく。信長様がこきつかったせいで徳川軍が強くなってしまったと秀吉が毒つく。
秀長がどうやって勝つのかと問う。秀吉はこの戦の大将は家康じゃ無いと弱みを直ぐに見つける。
そして、それは勝って喜ぶ家康達と信雄達と離れて祝杯を飲んでいた石川数正も見抜いていた。喜ぶ家康に秀吉には勝てぬと存じますと苦言を述べる。視線の先には我が天下じゃとうかれている信雄がいた。
天下に家康の名をもたらしめた家康の武威を示す勝利。
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