キングダム 第五話
信!中華一番!!
#「異母弟」
政、信、河了貂の三人が地下の洞窟を進む。政の服に血がついていた。信が傷かときくと、違うと上を見上げる。上の岩から軍によって殺された村人の血がしたたり落ちていた。
ひでえと口にする信は貂にお前の仲間はとたずねる。貂は家族も仲間もいないと答える。貂は山民族で山から追放されてこの村に流れ着いたと言う。⇒政にも敬語を使わない。俺の王様じゃないとあっさり答えるなぁ。
しかし、貂は大王に反乱が起きたら叩き潰せばいいのに、なんで逃げ腰満点なんだと言う。分かれ道を左に進む王は俺に力がなかった、それだけだと言って自分のことを話し始める。
俺は父の早逝で十三歳で王位についた。十三歳など力があるわけもなく俺は飾りに過ぎない。王宮は私利私欲に燃える権勢争いの場と化した。右丞相に俺の後援の呂氏、左丞相は竭氏で争っていた。
話を聞いていた信が大臣なんて馬鹿ばっかりだと呆れる。だが、信は大臣同士の争いになんでお前が巻き込まれたんだと聞いてくる。 政は玉座を狙っていた弟が二番手勢力の竭氏とつながったからだと答えるのだった。
★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜.。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.。.
竭氏が風呂で女共とくつろいでいるときに、王弟が訪ねてきた。呂氏の犬っころと舐めているが、本人直々の来訪なので仕方なく自分が応対する。
城壁の外で待っていた王弟。腹黒き丞相と話すにふさわしい暗き月が出ているとこちらも無礼だった。我らをお前たちは呂氏の犬と呼んでいるなと巷の噂をさっそく吹っ掛ける。
父は二十人兄弟の末席でありながら呂氏の莫大な賄賂で玉座に上り、一介の商人から丞相にまで成り上がった、たいしたものと言う。自分も王弟となり奴には頭が上がらぬと言って、部下の敦を呼び寄せる。
工人の家の出で口減らしで捨てられたが、剣と筆で屋敷を持つほどにでのし上がったと敦のことを語る。呂氏ほどでないが成り上がった者だと弟は指で何かに合図を送る。
エエ━━殺されたΣ(゚д゚;)━━!! 巨漢の男がいきなり敦を手で壁に叩きつけて圧死させてしまう。驚く竭氏に王弟は本性を露わにする。
(#`皿´)我慢ならんのだ、そういう連中が! いい位に立ち、高貴な衣服を身に包もうと中身は変えられんと歪んだ思考を吐き出す。 そして、呂氏がこの度、隣国に出陣して取り巻きの奴らが大勢付き従ったために、周りは手薄になった王を殺せと陰謀を持ちかける。
凸(`Д´メ)大王を討つ! 大それた陰謀に竭氏が加担すれば自分は国賊と怯む。しかし、事を知っているのはわずかだからどうとでもなる、王を守れなかったなら呂氏こそ国賊だと弁をふるう。
正義は我ら、純血なる王族で清めなおすと王弟が力説する。兵力は玉座と玉璽でどうとでもなると言う王弟に竭氏は私はどうなりますかと身分保障をきく。俺は政治に関心がない、お前が独り占めにすればよいと独裁権を見返りに出される。
m(_ _)m我的大王。 竭氏は拝礼し、陰謀に乗っかることにした。
戦争の根源は金や力より心理的な要素が多いとはよく言ったもんだ。
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