信約キングダム 175回
キングダム 第175話
#「李牧、咸陽へ」
李牧が咸陽に来る。王騎を討った敵将が秦の都に来訪すると伝者から信は知らせを受ける。伝者の命令に従い、驚愕する信は姜廆と共に都まで騎馬で急行する。途中、伝者の馬を追い抜くが、先に進んでも関が通れるように配慮が成されていた。
ヾ(.;.;゚Д゚)ノ 政治ノ世界では信三百将と同レベルなんか、驚愕する先輩(?)の昌文君。。。 宮殿の廊下を足蹴しく踏み鳴らす昌文君。敵将・李牧の来朝を独断でやってしまう丞相にこんな暴挙許されぬぞと怒鳴り散らす。後ろから昌文君一派の壁千人将やシ氏もいる。李牧が既に申土を超えたと報告すれば、シ氏が少し落ち着けと一言切り出し、丞相の考えていることは何かを知るのが重要だとアドバイスをする。 が、それでも昌文君はこんなものは何にも考えなどないわと取り付くしまも無かった。⇒大王一派が激しやすい当主ではまだまだ文官筆頭にまでなれんよなァ嗚呼。。。。
政の化け者・呂不韋の謀計、敵将・李牧を引き出す!!昌文君の狼狽振りを眺めて笑っている蔡沢でも、少々度を超えた悪ふざけだと呂不韋をやんわり咎める。当の呂不韋には不敵な笑みすら浮かべて何処吹く風であった。
李牧の来朝の異常事態を引き起こしたのは当の丞相だった。
事のいきさつ。。。
- 趙の寵臣に春平君という美青年がいた。
- 彼は文字通りに王に寵愛されていた。⇒風呂場で何をするやら(中略)…
。でも、この台詞は使えるので、以後はこんな関係を描くアニメには、「春平君派アニメ」と命名しよう
- この春平君は嘗て趙の商人だった呂不韋と金のことで顔なじみだった。呂不韋は春平君に書簡を送り、秦に来て二国間の国交を回復していこうと持ちかけた。
- そして秦にやってきた春平君だったが、その場で拉致された。⇒先々代の趙王期の出来事を知らなかったのか、こいつは
?
- 呂不韋は趙王に寵臣を返して欲しければ宰相自らが迎えに来いと脅迫したのだった。 屈辱に震える趙王(悼襄王)は宰相の李牧を行かせることに決めてしまうのだった。⇒同じ失敗をまた繰り替えすんか、馬鹿が
!!
カイネも含めた文武官が王の命令に愕然とする。⇒そりゃあ、誰だってそう思うよ。。。宰相の李牧に殆どが行くべきではないと諫止する。文官には何を考えているのか我らが王は、春平君の如き小物のために柱国たる李牧様の身を危険にさらすなどと王の批判すら飛び交う。
中には大臣達が王を説得していますと尚も止めようとするが、公孫竜将軍が痛いところを突かれては王はどの意見も聞き入れないと断念する。さすがの李牧も呂氏は趙王の性格をよく知っていると策が的を射ているのを認める。⇒先ずは緒戦は秦の先手が成ったというところか。 王から行かなければ反逆罪で打ち首とまで言われた李牧。。。
公孫竜の言葉に行かぬのも行くのも命がけなら、咸陽と呂丞相をこの目で見るいい機会だと敵情視察にしゃれこむことに決め、惑う群臣達を収める。
嘗ての武霊王も秦に乗り込んだと故事を引き合いに出して群臣に覚悟を定めさせた李牧に、公孫竜は軍を率いてお供すると万が一に備えることに。
※武霊王:趙の最大版図を手に入れた王。中山を滅ぼし、斉を牽制し、秦の外交を牛耳ろうとまでした。外交、軍事に秀で特に軍制改革の胡服騎射は中国史に燦然と輝く。しかし、後継者問題を引き起こして太子と重臣に反乱を起され、幽閉後、餓死させられた。
何を考えてるのだ呂不韋は? 首都・咸陽に入った李牧とその軍。軍は南門に待機させてある。群臣たちが大騒ぎでまとめきれない、秦王の政もあずかり知らないのでどう対処すべきか黙ったまんまだった。当の丞相は廷尉の李斯と塔の上で密談をしている。⇒信と政の会話の場所みたいな感じですね
呂不韋は李斯に李牧はどんな人物かなと問う。李斯はこれまでの策士の枠を飛び越えた情報操作術を使いこなす危険人物と評価を下すのだが、呂不韋は視点が違うことを諭す。呂不韋は趙で一介の商人からのし上がった自らの目で李牧とはどんな男かを見極めようとしていたのだった。⇒正確には韓で一介の商人です。
秦の主要スタッフ勢揃い! 都に入った信と姜廆は伝者に案内される。信は王宮の空気が違うことを感じていた。伝者に案内された二人が宮殿の階段を登ると、見覚えのある人物の前に出くわす。
呂氏四柱の一人にして秦軍総司令の昌平君。昌平君は遠路ご苦労であった、飛信隊の信の活躍は耳にしているぞと労いの言葉を先ずかける。伝者は仰首しているのに信はしないので注意する。信はそれどころかお前が呼んだのかとタメ口かましたので、流石に伝者が怒って頭を殴りつける。⇒信のため口履歴がこれで五人目か、いずれは呂丞相にまでやりそうな気がする。。。 信の無礼に昌平君が三人で話すからと伝者をその場から下がらせる。
昌平君は、今の私は呂氏四柱でなく秦軍総司令として話をしているから、言葉を慎めと無礼な信に前置きをして話を始める。
昌平君から李牧を呼んだのは丞相だと信が知る。のこのこ敵国に来たら命が無いのにと考える信は、丞相は李牧を殺すつもりなのかと昌平君に問う。信の問いに暫く考える昌平君は丞相の本意は私にも分からないが、準備はしておけと言われていることを告げる。二人には会見の場の衛兵に紛れ込み、私の合図があった時には李牧を斬れと言う。
しかし、信は即答で断る。軽い驚きで姜廆と昌平君が信を見る。信はそんな卑怯なまねをして李牧を殺したら王騎将軍に会わす顔が無いと断固として拒絶する。昌平君は目を瞑ってまた考え込んでしまう。⇒若いなとでも考えているのかな?
信を無視しなくなった、呂氏四柱の一人にして豪将の蒙武。だが、お前が斬らずとも俺が斬ると信の後ろから声をかける。蒙武は信の横を通り過ぎるが、左手には剣が握られている。
⇒蒙武の何気ない言葉に信を一介の武人として認めるような台詞に萌えた。
騰、軍長達ら亡き王騎の精鋭たち。(。>0<。)干央軍長、生存確認。
朱凶。姜廆が朱凶もいると教えられる。秦の兵達が参集されながらも、信は敵将の謀殺になることに歯噛みする。昌文君はこの場に呼んだのは王騎の矛を受け取ったお前にせめてもの温情だと独白する。⇒確かに、せめて最悪の結末になるなら顛末を見届けさせてやろうと武人らしい温情ですね。 子供じみた感情は捨て去れと信に教える昌平君は、趙の一行に帯剣が許された会見の場は奇妙ではあるが最早戦だと告げる。
趙秦の政治戦開始! 衛兵まで揃えた会見の場、趙の一行には帯剣が許されてある。秦の軍の化け者を倒した趙の化け者は、今度は政の化け物と相対することになったのだった。
c(>ω<)ゞ 文句なしに面白く、厭きさせない。それにしても春平君を使うとは予想もしませんでした。原さんは本当に話を作るのが上手だなぁ!!
quotation:義風捫虱堂「何を考えておられるのだ●●●は?」 090926
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