信約キングダム 292回
キングダム 第292話
#「韓の攻撃」
韓将・成恢の本隊が函谷関の前に出てくる。魏の呉鳳明は韓軍に道を開けるように命じる。韓軍は函谷関の張唐軍の前に出てきた。桓騎は騒ぐオギコ千人将に落ち着けと言いつつそれを眺め、白老が韓軍の動きが気になる。韓軍正面の張唐が兵に射ち殺せと命じれば、成恢も攻撃射程に入った韓兵に弓隊で応戦させる。ただし、鏃に何かをつけて矢を放つ。
”毒兵器部隊”それが成恢本隊の正体だ! ⇒って大方の読者の予想通り!?。。。 毒矢に当たり、かすった秦兵達が即座に中毒になっていく。呉鳳明が韓軍の攻撃の正体を見抜き、それを聞いた幕僚たちが唖然とする。幕僚たちはあのようにすぐ効く毒があるのですかと疑問視するが、呉は我らが知っている毒ではないと即答する。
僕にも毒兵器に興味を持った時期がありました。。。の呉の解説: 成恢は中華の外にもある猛毒を持つ生物・植物・鉱物をかき集めて、それらを抽出・混合を繰り返して独自の様々な猛毒兵器を作り出した。 (俺も毒兵器に興味を持った時期があったが、成恢がいたと知って敵わなぬと悟った)
成恢は本来、男も色を覚えるほどの美男子だった(今の姿を見ている幕僚が大将の言葉にびっくり)⇒
趙にいなくてよかったな。相国さまの顔見知りなんてハブられただろうからな。文字通りにシャレにならんだろう。 が、毒兵器の研究のせいで美男子は毒に体を冒され、ドス黒い血管が浮かぶ醜悪な姿に変貌した。奴の手下も百人以上が死に、生きている奴にも健全なものは一人もいない。
その毒は生易しいものではないと呉鳳明が言うように、秦兵に被害が続出する。みかねた張唐将軍が韓兵の弓の外まで開いて、敵の射程外から斜めに狙って射込めと命じる。だが、その動きを見た成恢が“黒玉”を前にと命じる。
((・(ェ)・;))そんな強力な弩弓があるのなら井闌車の援護に何故使わない???弩弓を構える韓軍。鏃の代わりに黒玉を装てんする。 韓軍の動きから白老が狙われているぞと張唐に叫ぶが、張唐は負傷兵の手当を命じて聞こえない。 弩弓から黒玉が発射される。
張唐将軍がいる高台まで黒玉が着弾した。
黒玉から煙が立ち込めるが、とっさに張唐将軍が皆に吸うなと命じて対処させる。 息を止めてしばらくすると、煙は消える。将軍も幕僚にもけがはなかったが、念のためにその場から避難する。しかし、成恢はほくそ笑むと全軍を本陣の位置まで退却させていく。 毒矢から弩まで使いながら退却する韓軍の動きに函谷関の秦将たちは気になったが、結局、七日目はこのまま削り合いで終わってしまう。
偉大な父を持つ子供たちの会話。王賁と蒙恬はそれぞれ被害を出して、順調に削られているのを苦々しく思っていた。蒙恬は王賁に楚軍にも李牧にも勝てるかなと問いかける。王賁は勝つためには少なくとも前線の俺達が奴らの想像の上の働きをする必要があり、それは各隊の大将達こそ必要とされる条件だと答える。蒙恬も俺らの親父達の爆発も入っているなと言えば、王賁も同意を示す。
親父たちと言った蒙恬は極端に単純明快なうちの親父と何を考えてるかさっぱりわからんお前の親父とどっちも困ったもんだと軽く笑う。けれども、王賁は一緒にするなと付き合わない。 お前の不真面目さと違って俺はお前みたいに逃げたりしないと抗弁する。フッと笑う蒙恬もそういうお前は誰より辛そうに見えるけれどねと言い返す。王賁が冗談にとってくれなかったので蒙恬は話題を切り替え、この話ができるのも二人だけと軽くまとめる。大戦が終わったら共に飲もうと誘うが、拒否される。ついでに将軍首を挙げた信も誘おうかと言うが、なおいらんとにべもなく拒否する。⇒強情っぱりだなぁ。。。
八日目の戦闘でも変わらず消耗戦だった。
その夜、桓騎が張唐の前に現れる。桓騎が白老はと聞くが、張唐は儂一人だと答える。葉白老に呼ばれたのではなかったかと桓騎が張唐に俺をだますとはいい度胸じゃねえかと息巻く。けれども、張唐が乗ってこない。 対話にならないので帰ろうとするが、張唐が待て野盗と止める。
張唐は桓騎に貴様に国を守る覚悟はあるのかと問いかける。何を言い出すのかと思ったのか、桓騎は怪訝な顔をする。 張唐はこの国をしょって立つ武将になる覚悟が貴様にあるのかと聞いていると振り向いて話す。桓騎は張唐の顔が毒にやられているのを見た。
(´-д-`)強い力には代償と犠牲がついてくる。 才能があっても重みが足らない点なのは蒙武桓騎級でも王賁蒙恬でも同じ。それが分からないと国の将軍や大将軍の価値が芸能ヒーローの最強ナンバーワンの意味だけしかつかめない。本当の意味とは。。。
(次回に続く)多分。。。
quotation:義風捫虱堂「強い力には代償と犠牲がついてくる」 1203029
| 固定リンク | 0
コメント