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信発キングダム 366話

いつも、自分にできることを――。

#「戦後の各国」
 ますは秦国で慶事。 向ちゃんが遂にご出産の刻を迎えた。

お父 お母 驚かないでね 私は 医療班は出血が多いぞ、深く息を吐けと必至の作業中である。政も陽はただ静かに待っている。昌文君は狼狽えるばかりで、部下たちに落ち着いて臭いと窘められる。 息を吐き、大いに力む向。遂に産声が政にも聞こえた。

何と――この国の王様のお子を産ませて頂きました―― 大慶に昌文君はボロ泣きの大喜び、陽も声を挙げた。政は向と我が子を一緒に見るのであった。

飛信隊にもその吉報が届けられた。 貂が女の子だと信に報告する。でかしたなあの宮女と豪快に信は笑う。⇒后といい加減言え!去亥や田永も大王様の子供に喜んだ。 死んでく人間もいりゃ生まれてくる人間もいると信は珍しく渋く呟いた。 ツッコム貂だったが政の慶事に心から喜んだ。蒙驁将軍の生まれ変わりかもと信がマジで言うから、貂が女の子だとまたツッコム。 羌瘣は出産と聞いてそっとスルー(笑)→頬を染めてるが…。 楚水が全員揃いましたと報告する。 王女の誕生を祝いつつ、戦地〈庭〉へと戻るぞぉと檄を入れる。 二か月の休暇を終えて、飛信隊は再び前線に戻った。

秦国内で慶事があったが、前線の地では秦軍が魏の慶都・汲の二つの居城を落とした。

①慶都を落とした王翦。 魏兵全員縛られて王翦の前に引き出された。鉄の城と言われた慶都が簡単に落とされ、守将は目の前の王翦の強さに震え上がる。 王翦は選べといきなり言い放つ。
 ここで配下共々斬首となるか、私を主とあがめ永劫に服従を誓うかと。⇒服従か死、それが戦場の掟っすね。。ヒィー(((゚Д゚)))ガタガタ 降兵たちは後を選択した。許すと王翦は一言結ぶ。

②汲を落とした桓騎。 降兵全員を丸太へ縛り上げる。部下たちは片手に火を持って近づく。 その恐怖する姿を桓騎は眺めている。 降兵たちから桓騎の鬼畜ぶりを毒つくが、黒桜がさっさと降伏しないお前らが悪いんだよと一蹴する。 
 派手にやれ、白老へのたむけだ。 桓騎の声で火炙りが実行された。⇒血の気が多いのは廉頗といい勝負かもな。

合従軍の翌年の戦はこの二つくらい。大戦の余波が列国全てに大きな傷を残して、力を内に向ける期間に入るのだった。

楚国_来虎という小さい村で春申君が王都から遠ざけられ温泉に浸かっていた。(ちなみに王都は寿春に遷都されている) 一方で媧燐が武功と美貌(自称)で全楚軍第二将に格上げされ機嫌がよかった。 バミュウが美貌は関係ないと言ったので、さっそくに媧燐が60文キックを浴びせる。 
 宰相春申君が不在で朝廷が荒れているとバミュウが言うと、媧燐は敗戦の後は蛆がわくんだよと毒舌放つ。 文官にとっては好機だろうが勢力図を塗り替えるのだと。政争だとバミュウも面白くない。あの男も春申君と同じで冷や飯くってるらしいぞと思い出した媧燐が笑う。

趙国_国境付近の小都市・土明に李牧がいた。宰相の任を解かれた李牧はここに左遷させられていた。それでも土木工事に嫌味ひとつなく手伝うのだった。そんな折、傅抵とカイネが報告に訊ねてきたのだった。
 李牧から水を勧めらるが、傅抵は何か哀れっすねと毒舌を吐く。横から容赦なく開園が拳を叩きこむ。 斬首でもおかしくない大失態、前線地の現場監督回りで済んでよしとせねばと李牧は特に不平は無かった。それでも傅抵が本当に去年の失敗の重さが分かってますと周囲も憚れるほどの事を問う。李牧は分かってます、だからこうして生き延びているのだと。カイネの無礼ボディが深々と傅抵につきささる。

 李牧がきく報告はあらかた予想通りだった。燕国もオルドを推していた大臣が泥被って朝廷がごたついていた。趙もごたつきがある。 内乱期であると李牧は言う。
 戦と政治は直結する。 敗戦後に荒れた朝廷ではえてして内乱が起きるものだと。列国は内政を落ち着かせ、その後に強くなるのか弱くなるのかが最大の注目点になる。 武官である傅抵は俺らはお休みですねと口にするが、李牧は逆だと言う。 軍部にとってこの期間こそ各部将・部隊の力をつける時であり、どれだけ成長するかで来たる大戦に差をつけられるかになるのだと。

 カイネはであれば戦勝国であった秦国は軍備が整い次第、討って出るのではありませんかと予測を言う。しかし、李牧はそれも否だと返す。外したなと肩に手を乗せる傅抵、返す言葉無く恥ずかしい思いをしたカイネ。

 秦国はこれまで呂不韋の独裁と言ってもいい体制だった。しかし、蕞でみせた若き秦王の力によって大王派が一気に強まるのは間違いない。故に秦国にこそこれからもっとも激しい内乱の刻を迎えると李牧は看破していたのだった。

(*゚▽゚)ノ『孫子』は本当に人類の兵書だな。
 

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