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◇第384戦◇ 

#「一騎打ちの裏」

             

 小手調べ。 互いの武器がぶつかり合う。信の矛が凱孟の大刀を圧倒し、田有と田永が凝視する。だが、荀早が汗かくほどに押されかけた凱孟は自分の馬と共に信の矛を押し返し…、

⊂⌒~⊃。Д。)⊃ ピクピク 信の身体を馬上からはね飛ばしてしまった! 遠くに飛ばされた信は仲間たちのおかげで立ち上がる。一撃を受けた手が痺れていた。
 痺れた手からただの力馬鹿じゃない、骨まで響かせる異様な重さを信は感じ取った。それは廉頗の一撃と同じ、目の前の敵が本物だと信は認識した。

 本番。 それほどな男がどうして廉頗並みに名が広まっていないのか。信に疑問がわいた。  おっさん、そんな図体で今までどこに隠れていたと啖呵をきった信が馬にまたがり一騎打ちを再度やろうと構える。
 対する凱孟もあらかた消えたと思ったらまた新しい“虎”が育っておると信の力を本物と認め、血が沸く程の愉悦を覚える。 凱孟は兵達に観戦は終わりだ、好きに戦えと命じる。

 座興は終わりだ、貴様の体を両断して我が復帰戦に花をそえるぞと凱孟は飛信隊 信と名を呼んで再び一騎打ちを望む。信もそのどでけぇ首を叩き落としてここで勝ちを決めてやると売られた一騎打ちを買う。

(。・w・。 ) 一騎打ちは彩にすぎない軍師・河了貂の戦 敵将同士の一騎打ちで互いの戦術が消えて乱戦状態になった。それを娘軍師・貂はいち早くつかみ兵を動かして主導権を握ろうとする。⇒素早く厳しく
 竜有の歩兵隊に壁を作らせてそこから騎馬隊を雪崩れ込ませる。沛狼隊、左翼の部隊も前に動かして徐々に押す。
 先手を取ろうと戦略的に攻勢に出た貂だったが、隊長の信が倒れると全て終わる危険もあった。それでも隊長を信じて、軍師の貂は兵を指揮する。だが、その優れた指揮をとる貂の位置を荀早が発見する。

 河了貂の命令は飛信隊の右端にいる羌瘣の下にも届いた。⇒\(^o^)/オオ、とうとう「羌」の軍旗が!! 休憩中に水をがぶ飲みしていた羌瘣。 いつまで水飲んでいるのかと幕僚に突っ込まれてムッとするが、お代わりを要求する。もう水はなかった。しかし、頭は休んでいない羌瘣は伝令の口上より前に裏に回りこめとの迂回機動命令が分かっていた。
 伝騎に幕僚たちが隊長の一騎打ちについて問うが、伝騎も分からないと答える。彼らは乱戦になったのでもう終わったのかと思っていたら、いやと副長の羌瘣が否定する。羌瘣は気配を読み取り、まだ激しくやり合っていると言った。 

 その通りだった。

 凱孟と信の戦いは続けられていた。幾度も意識が飛びそうなるのを耐えて信は凱孟と打ち合う。味方からみても信の消耗の方が大きかった。それでも、凱孟も古参の部下達はその信の実力に目を見張る。ただの若造ではない、凱孟様相手にここまで打ち合える男は嘗ての戦場ですら一人もいなかったと程備が唸る。それは凱孟自身も感じていた。
 矛の達人には程遠い、鍛えていようが数年位、だがそれを補って余りある“胆力”がこやつにはあると!

 信の一撃にまた凱孟が押される。k奴は何かを背負ってる男なのだと凱孟は嘗ての戦場を思い出し笑いが込み上げる。たまらずに凱孟が、信、貴様は何者かと問う。 天下の大将軍と信が言いかけるが、凱孟に荀早の急報が来た。伝令は二つの急報で凱孟に撤退を促す。

 内容は奥の千人隊が背後に回り込みそうであることと、手土産が出来たとのことだった。いたずらっぽく笑う凱孟。その頃、その荀早が河了貂を生け捕りにしていたのだった。

             

∑(゚∇゚|||)またか、これで拉致二度目ですぞ!!! いい加減に護衛弱ければ巣車でも乗った方が。。。 

~(°°;)))オロオロ(((;°°)~嗚呼、凱孟さんに奪われたら渇きがぁああ。。。

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