◇第386戦◇
#「貂の存在」
捕虜になった河了貂。
檻に入れられている河了貂に魏兵達が群がって、いびり始める。うずくまる河了貂。
「全然動かねえぞ」「顔上げてみろ」「女が戦場来てんじゃねえぞ」「おもちゃか」「その年でどんだけ男好きだ」 魏兵の容赦ない罵声が貂に浴びせられる。 その中から槍を持った兵士が出てきた。
二年前に弟を、去年に兄を飛信隊に殺されたというその男は貂に槍の柄で脇を突く。たまらず転げる河了貂。その姿を見た魏兵たちは槍を持ってこい、石を投げろと更に激しさを増す。猛る兵達だったが、騎兵がきて凱孟さまがお呼びだと貂を連れてくるように命じる。
連れて行かれる河了貂に兵達は凱孟さまはすげーぞ、生きて戻ったら俺達が相手してやる、たっぷり苦しめて殺して豚の餌にしてやると恨みつらみを浴びせるるのだった。
(`・∞・´) 飛信隊幕舎では・・・、
信が夜襲をかけるかと言う。⇒ ((・(ェ)・;))あ、あんたなぁ。。。 信の考えに尾平と去蓋が応じると、我呂が反対する。
軍師とはいえたった一人に何百何千の命を失う賭けにでるのか、古参じゃない一、二年の付き合いの俺らには納得しずらいぜと難色を示す。⇒そりゃそうだ。 本人もその覚悟はあったし、周りのお前たちもそれはあったはずだろとの言葉に信達も黙る。そんな信を羌瘣が見ている。
そこに副長の渕さんが全体の事も考えるべきですと信に現在の状況を切り出す。
- 楚水副長が重傷。
- 軍師不在。戦力低下。
- この戦力で二日間で凱孟を倒さないと本陣に行けない。
- 三日目で3隊が同時に本陣に迫るのが作戦。
- もし我らが失敗すれば2隊は窮地に陥り、秦軍は敗北してしまう。
- 今のうちに大将軍・騰の下へ作戦中止を請う伝者を送るべきである。
渕さんの提案は皆の頭を冷やすに十分だった。俺達のせいでと作戦に注意を向ける者が出始め、岳雷も悔しいが賢明な判断だと言う。皆が愕然とし、信が悔しがる。 しかし、羌瘣が一つだけ試す手立てがあると望み薄と前置きして提案する。
何だ羌瘣と信が問う。 羌瘣はさらわれた時にその男を攫えと貂が叫んで、敵の指揮官らしき奴を捕えたと答える。 信は羌瘣の言わんとする事を察し、驚く。
裸の凱孟と座っている貂
微妙な顔だ、凌辱される、殺される覚悟が出来てそうで出来ておらぬと。⇒蛇甘平原での王騎将軍もそうだったように歴戦の方は半端者を容易く見抜くなぁ。 なぜ戦場にいるのかと問う。
凱孟は女ならば美しく着飾り儂のような強い男に抱かれるのが至上の喜びの筈だと誇る。信の女かときけば、貂が違うと答えたので凱孟は初めて喋ったなと貂と対話の場に立たせる。
人質交換・貂の存在
羌瘣の提案を採り、人質交換すると信が決める。 しかし、我呂はちゃんと考えてから決めろと信を制する。無策に持ちかけたらとんでもない条件をつきつけられるし、罠にはまるぞと。 田永が睨み付けると、我呂は大将の好き嫌いで動くのを拒否しているわけじゃない、麃公様なんかノリでうごいていたんだからなと信の決断そのものに反対ではなかった。 動きの深さを聞きたいのだと。 我呂は言う、みんな触れていないが河了貂はお前の女なのかと。⇒ w(゚o゚)w 『キングダム』のタブーに最初に触れるのはまさか我呂、お前とは!!! あいつをどう思っているのか、それがはっきりしてくれれば納得できる、大将の女を助けるぞと。 ⇒ ( ´;ω;`)ブワッ 我呂、飛信隊のポジション上がったなぁ…。 尾平が何なんだ、今そんなと言うがその言葉の意味を否定できなかった。 驚いた羌瘣は信の方を向いたままで、松左はそれを見ている。⇒ ( ̄ー ̄)フッ ハーレム漫画ラノベらには到底できないプラトニックよ。。。 信は貂の存在について語り始める。
あいつは俺の唯一の身内・漂が死んだその夜に出会った。最初にできた戦友が政と貂だと。⇒ι(´Д`υ)アセアセ 秦王の実名を懲罰無しで聞けるのは飛信隊だけ。。。 それから貂は俺の横にいた、俺の身内、俺のたった一人の妹みたいなものだと信は言う。貂のために特別無茶やっているように映るかもしれねえが、何もせずに見殺しにするような真似は絶対にできないと。
隊長の本音を聞いた我呂は少し笑い、了解だと納得する。人質交換に望みをつないでみようぜと言い、自分の隊長を少しわかった我呂だった。
(*≧m≦*)やっぱり人間を救えるのは人間さ。 イデオロギーや洗脳で汚染された、人間捨てた獣が戦場に出る資格はない。
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