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たつ

#506「山の民の攻城戦」

尾平、圭らがいったーと叫ぶ中、楊端和の檄を受けた山の民たちが列尾城に突貫した!

 軍師貂は待って、危ないと声を挙げる。そのまま敵に突っ込んだら矢をまともに受けるぞと横にいるバジオウに言う。 だがバジオウは見ていろと言い返す。

 山民軍の中から騎馬兵が数騎、飛び出した。 とんでもなく速い奴等がいると信が言う。バジオウが飛馬族だと答える。 その飛馬族がどんどん城外の趙兵に接近するのだった。 
 城に入ろうとする最後尾の趙兵が慌てる。城壁にいる味方も驚いてすぐに矢を放つ。矢の雨は降り注ぐが、飛馬族の速さは矢の雨を追い抜き信たちを驚かせた。 
 趙兵たちは急いで門を閉じようとする。しかし、城外の騎兵たちがまだ全員入っていなかった。 神速の飛馬族は追いついた趙兵を数名斬る。だが間一髪で飛馬族は門に激突するのだった。
 入れなかった飛馬族が人力で門をこじ開けようとする。 遠くから見ていたタジフ、バジオウは笑ってそれは無理だと言う。 貂は当たり前だ、笑い事じゃないよ、今の連中がやられちゃうよと楊端和に言う。 
 案の定、やられる。 楊端和はきにするな、うちは大体こんな感じだとさらりと答える。側近の山の民が飛馬族の勇気と武功を胸に刻んだと記憶しておく。 今のは前置きという感じで楊端和はさて始めるかと本来の城攻めを指揮する。

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 ( ・∀・)つ旦~~山の民軍の列尾城が始まった頃、別動隊で趙兵を食い止めていた玉鳳隊が陣幕を張って休息していた。

 列尾城攻城戦が始まったと報告が入る。 流石に王翦様は早いと讃える兵達。副長・番陽は先鋒はやはり第一大隊の亜光様かと問う。 報告をした兵は城攻めを行っているのは山民軍と飛信隊のようですと答える。

 その声に王賁がぴくりと反応した。 兵達も彼らだけで列尾城を攻めるのか、別動隊でなければ列尾攻めを飛信隊如きに先を越されなかったものをと対抗意識が声に上がる。 関常がどこに行かれますと座を立つ王賁に問いかける。
 重要な一戦、総大将王翦将軍の意図をこの目で確かめに行くと言う。本軍は予定通り怪我人の手当てをしっかり済ませてから後から来いと命じる。王賁が出るので配下の頼母隊が共についていこうとする。

 関常は相変わらず素直じゃありませんな、飛信隊が気になると言えばいいのにと発言する。図星なのか拳を固める王賁だったがそのまま馬に乗り出て行った。⇒ (・∀・)ニヤニヤ ツッコミ役が蒙恬だけでなく関常さんもですな。(笑)。 
 無視ですかとあからさまの王賁の態度にツッコむ関常。関常の配下も相変わらず意地悪だなぁといつもの様に反応をする。 それでも関常は今の飛信隊の力は見ておきたいと言って自分も列尾城に向かおうとする。配下も山民族が見たいと共に行く。 番陽にきっちり後を任せて…。

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 【 列尾城攻城戦第一段階 】

 獣たちを中に入れるなと必死に守る趙兵。猛々しく攻める山の民の兵達。

 それを遠くから見ている飛信隊の新兵たちが阿鼻叫喚の死地を見る。自分たちが次はあの中に入っていくのだと。 干斗たちは死への恐怖に震え始め、丙が嘔吐すれば他の兵も吐き気が出始める。 それを見ている羌瘣副長がそう緊張するなと声をかける。⇒ (* ̄ー ̄*)羌瘣たんに慰められてよかったな。尾平たちの時はそんな先達さえいませんでした。 まだしばらくはこの城は落ちはしないと言う。

 列尾城を眺めていた楊端和はここかと見切りをつけて、ラマウジにバジオウと鳥加族を呼ぶよう命じる。 
 全然落ちる様子がなくて焦る信。⇒ ( ̄◆ ̄;)お前って高狼城の時から城攻めには進歩ねえのか? やっぱ無計画なんじゃねえかよ楊端和、綺麗な顔に騙されて実は頭悪い云々とぼやくが真後ろの楊端和の呼びかけで急きょ止まる。 吐息がかかる程の距離で声をかけられ信は思わず仰天するほど驚く。 その楊端和が攻め所を見つけたと言う。

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♪(o ̄∇ ̄)/原先生が王道歴史漫画家であること、ラノベ作家ないしラブコメ漫画家でないことを神々に感謝しよう!!!  

 もしもこのような場面ならば悪態つく主人公を凹ったり剣を突き立てたりしたりする。もしくはヒロインとの至近距離で主人公が発情するなど容易に筆を走らせるだろうからな。 (まあ最も信じゃなかったら端和様も剣を抜いたかも)

 攻め口に鳥加族に援護させてバジオウ隊を登らせる。 楊端和の言葉に、バジオウが登ればこっちのもんだと信が元気になる。 だが楊端和はそのための援護の手が足りないと言う。 援護の手に戸惑う信に端和はお前たちに腕のいい弓使いはいるかと問う。

 腕のいい弓使い その言葉に岳雷、我呂、信たちが反応する。 信が勿論いるぜ、とっておきの奴らがなと楊端和に答える。 

 当然ながら仁・淡の弓矢兄弟が呼ばれる。 秦国大戦略の要、列尾城攻城戦がいきなり新参組最初の実戦になる兄弟。 しかし、弟の淡は震えてやっぱり僕たちは来るべきじゃなかったんじゃと音を上げる。 兄の仁が最初に戦場に行こうと言ったのはお前だと励ますが震えは止まっていない。 後に続く弓矢部隊の面々も震えていたのだった。

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(*゚▽゚)ノ文字通りに白羽の矢が立ちましたとさ。

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