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中途半端は悪(ワル)なんです

#525「馬南慈の気概」

 玉鳳隊が奇襲する。 

 左から玉鳳隊が飛び込んできたとの報せを受けた亜光将軍たち。 部下の一人は指示あるまで待機の筈だぞといきりたつ。 将の亜光は部下の英岩に全体の指揮を任せると、百騎を率いて玉鳳隊と挟んで入ってきた敵将(馬)を討つために機動する。➡ (人><。)若様の作戦に付き合う亜光将軍、お疲れ様です

 玉鳳隊の切り込みで馬南慈軍が窮地に落される。 後続が断たれ、前からは敵将とおぼしき者も見えて前後から攻められた。

 馬南慈を追い詰める玉鳳隊。 王賁は関常に敵の後軍の足止めをするように命じる。 関常は命令を受諾する。背の憂いを消しておきますからご武運をと促す。更に部下の宮康をつけて、何かあったらお前が身代わりとなって若を守れと言う。 関常の配慮も受ける王賁は番陽に続けと言って、敵将に向かって進軍する。

 松琢は諫言しないで素直に従うのは珍しいと関常に言う。 関常は別に全てに口答えをしているわけではないと話す。 それでも松琢はこれは命令違反ですと返す。 

 関常は独立遊軍としては間違っていないと答える。この奇襲で亜光軍第一陣の危機が救われ、入ってきた敵将を窮地に陥れた。これで敵将を討ち取れば序盤で右の戦場は大いにこちらが優勢になると若に期待を寄せる。
 松琢はなんか益々戦術が鋭くなっていると若の指揮を評し、関常も肯定する。二人共、血は争えないのだと実感するのだった。

 その玉鳳隊の進軍途中で宮康が部下の夏久に若の前を固めろと指示する。番陽がどうしたと問うと、宮康は妙な感じがさっきからすると言うのだ。 

 す る と…、 !!(゚ロ゚屮)屮 突然に巨躯の武将が襲い掛かってきた!!! 大矛で若の前にいた夏久ら数騎を斬り払い、傍にいた宮康も防いだ柄ごしの衝撃で骨まで折られた。 吹き飛んできた味方の兵の躯を王賁が止む無く槍で払いのける。

「趙左翼三将が一人 馬南慈である。貴様らが噂の玉鳳隊だな、じゃましよって。」 名乗りを上げる敵将に玉鳳隊の面々がその巨躯に蒙武将軍並みだと一様に口にする。 こちらを討ちにわざわざ来たかと番陽。

 王賁は知らぬ名だ、覚えるまでもないと一蹴する。 この玉鳳隊王賁が貴様の眉間に風穴を開けてやると名乗りと一緒に啖呵を切る。 
 馬南慈は名を知らぬ事に痛痒を感じずとも、本物の修羅場では飾られた名などなんの意味も持たぬと切り返す。趙国内の北の極地「雁門」では名の馳せた武将が次々と派遣されてきては皆ひと月と持たず死んでいったわと語る。 
 番陽は敵将が対匈奴前線の北の要塞「雁門」から来た奴だと分かる。大騎馬民族 匈奴との戦いは中華の争乱以上の「死地」との聞いた噂もあって容易な敵でないと察する。

 馬南慈が吼える。

 儂はこれまで趙北部全域をふみにじらんとする匈奴以上に憎たらしい奴は他にいないと思っていた。だが李牧様と共に咸陽に赴き貴様らの王に会って考えが変わった。

 北部どころか一国ないし六国全て踏みにじらんと軍を興す貴様らの王こそ人の皮をかぶった獣の中の獣と嘲る。 その獣の刃たらんとする貴様らもまた獣だと。 匈奴にも劣る愚か者共にこの馬南慈が正義の鉄槌をと語るが、王賁の槍がそれを遮る。

 他人の王を嘲る前に少しは史を学べと王賁が告げる。この五百年で百あった諸国が七カ国に糾合・淘汰された。「一大国」へという流れは中華史が求める「答え」という見方もできると言う。 趙兵からふざけるなと憤る声が出る。
 王賁は無論貴様らの言い分も百も承知、互いの思いの折り合いがつかぬなら「力」で是非を決するこの戦場があるのだと馬南慈を見据える。

王賁「来い馬南慈。秦王の刃として貴様をここに沈めてやる。」
馬南慈「やってみるがいい。玉鳳隊王賁。」

Photo(・∀・)ニヤニヤ 王賁くん、段々と信のノリに染まってきてるなぁ。

 

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