たつ
#533「失われた士気」
麻鉱軍本陣(・_・)エッ....?~(°°;)))オロオロ(((;°°)~
李牧の刃で大将の麻鉱は討たれた。麻鉱軍が瓦解する中で本陣に指示を求める声が殺到する。
馬春、虎左が討ち死にした。丙丸隊と優隊が本陣の指示を求めてる。敵が近づいてきている。もう少し下がるべき云々。
それぞれ緊急を求める声が飛び交うがそれを受けとる将がいない。数人の部下がたまらずに丁陽・高順の両将に早く全軍に指示をと催促する。が、二人は頭を下げたまま何も言わない。➡ヽ(#゚Д゚)ノ┌┛)`Д゚)・;何たる無能か!!!
二人は麻鉱様の死を嘆くだけだった。 同僚たちがしっかりしてくれと励ますも、敵がそこまで迫る。 部下が気づいて丁陽様たちを後ろに下げようとする。
動揺した麻鉱本陣だが危うく飛信隊と楽華隊が間に合って本陣をひとまず助かった。本当に本陣なのか、危うくやられるところだったぞと我呂達が怒りながら趙兵から本陣を守る。
蒙恬が今の軍の指揮官はと鋭く問う。丁陽と高順がそれぞれ弱々しく名乗る。丁陽に今の戦況を問う蒙恬。 丁陽が李牧に麻鉱様が、我らの将が討たれたと答える。
それに対して蒙恬はそんなことを聞いているんじゃない、どう対処したか聞いているんだと反駁する。丁陽はビクッとした後答えなかった。 本陣は何もしていないのかと蒙恬が呆れる。
蒙恬は分かっているのか、お前たちが兵を動かさないから精強な麻鉱兵が刻々と無惨に討たれているんだと叱り飛ばす。 一人が仕方ない、作戦参謀たちも一人残らず李牧に殺されたんだと抵抗する。 早過ぎる軍の瓦解に蒙恬は心中で納得した。
ようやく他の者が口を開き、何もしていなかったわけではないと反論する。手を打とうとしたが敵の流れに抗しきれなかったのだと言う。 丁陽はもう手遅れだ、軍の崩壊点はとっくに過ぎ去ってしまったと匙を投げる。貂も心中で肯定する。
しかし、蒙恬は俺はまだ過ぎていないと思うと告げる。 貂が残念だけれど麻鉱軍には立て直せるだけの兵が単純に残っていない、手遅れだと言う。 普通の軍であればねと語る蒙恬。 皆の視線を集めて蒙恬は話を続ける。
遊軍として外からこの軍の戦いぶりを見て、直ぐに分かった。 麻鉱軍は練兵に練兵を重ねて個の力を鍛えに鍛えた兵団、故に麻鉱兵は強いのだと。 その麻鉱兵から当然だ、我らは王翦軍内で最強の自負があると声を出す。
ならばと蒙恬はその個の力が復活すればまだ首の皮一枚の望みはあると思うと戦略を出す。 個の力を復活の言葉に信が目を瞠る。本陣の麻鉱軍の将達もどうやってと驚きつつ問う。
失われた士気の回復と蒙恬が答える。ようやく思い当たった貂。 全てはそこにかかっているのだと蒙恬が策を出し始める。
本陣【あんた方ら】は本当はこれを最初にしなくてはいけなかったんだ
沢山の伝令が前線に飛ぶ。
伝令たちが麻鉱将軍は存命であると前線に触れ回る。 疲労の濃い麻鉱兵達が驚いて顔を上げる。 だが趙兵は虚報だ、麻鉱は死んだと逆に言い囃す。 負けじと伝令も麻鉱将軍は深手を負ったが息を吹き返されたと言い返す。 また趙兵も麻鉱の首が飛んだのを見たぞと叫ぶ。 生死の報が飛び交い麻鉱兵達が動揺する。
味方に嘘を流すのかと信が口にする。蒙恬が今は必要なことだと答える。 あれで士気が戻るのかと信が問うと、蒙恬は無理と言う。 だが真偽を確かめるため顔を上げて周囲に目を向ける。その後でお前達の力が必要になると信に言う。
蒙恬は丁陽殿に左右で一番多く生き残りがいる部隊はどこかと問う。丁陽は右は珉隊、左が黒里隊と答える。 かも知れぬが敵はそこが最も弱いと考え、そこを狙うと蒙恬は信と陸仙を呼ぶ。
大いなる趙の濁流に対して抗う拠点を作るように二人を出撃させる。 信たちが拠点を作り出す。我呂があいつ簡単に言いやがって、この流れに逆らうのは飛んでもねえと愚痴を叩く。 去蓋や沛狼もこんなことなら竜川の馬鹿力部隊を連れてくればよかったとこぼす。 別の場所でも陸仙が槍をしごいて敵中で拠点を確保し始める。
今は拠り所が必要だ。何としてもその激流の中に… 信と陸仙が合図を送る。“麻鉱の旗”を掲げる。 傍に新たな拠点ができ、疲労の麻鉱兵から元気を出して趙兵に向かう者が出始める。
本陣からも左右の敵の勢いが弱くなったのが分かった。こちらが盛り返していると沸き立つ。 だが、蒙恬はまだだ、まだ半信半疑だと楽観しない。 最後の言葉で皆に火をつける。次の言葉で麻鉱兵を復活させると言う。
拠点が新たにできたのを見た趙国離眼軍。馬呈がとっとと潰せと命じると、趙兵が新たにできた拠点に一斉に襲い掛かってきた。 信たちだけでなく陸仙たちも怒涛の攻撃を受け始めたので貂は伝令まだなの、拠点が潰されるよと本陣にむけて怒鳴る。本陣から今全力で散っているとの報が来た。
それで何を皆に伝えるのだと本陣の兵が問う。 蒙恬はあんたら麻鉱兵にしか分からない言葉だと答える。意味が分からない貂。
麻鉱と共に練兵に明け暮れた日々の中で麻鉱が最もあんたらに多くかけた言葉、それを皆に伝えるのだと。 思い出せるかと蒙恬がきく。
それに将校たちは涙を浮かべながら答える。限界に来た時、麻鉱様が我らに必ずかけていた言葉は簡単な二言だと。
(。>0<。)立って戦え。 繰り返す!麻鉱様より全兵士への言葉だ、立って戦えぇえええ!! 生きていらっしゃると主の生還に目を輝かせた麻鉱兵たち。立って戦えェェと吼える伝者たち。 希望を信じた麻鉱兵の闘志が趙兵に爆発し始める。 前線の異変に紀彗が驚く。
( ̄▽ ̄) 月刊漫画誌で秦末を描いている漫画家の作品でそのような台詞があったよなぁあああ
stand and fight でしたっけ。
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