アンラッキー
#547「矛の嘆き」
鉢合わせする信と堯雲。 堯雲軍は本陣奇襲が読まれていたのかと思う。飛信隊の騎兵達はいきなり大将同士が激突したと震える。 堯雲が信の矛の気を感じ取る。
てめぇが藺相如とかいう前の三大天の刃・堯雲かと信が言い終わらぬ前に堯雲が矛を振る。信も応戦する。 第一刀の激突は堯雲の力が勝り、信は後方に吹っ飛ばされる。かろうじて愛馬[赤幻]の力で踏みとどまった。 矛ごしなのに信の胸は切られ、手がしびれている。
重い。信は魏火竜凱孟以来の重さに、趙将堯雲も紛れもなく本物だと実感する。 堯雲兵が奴の手にしている矛は何だと不思議に思う。自分たちの大将は矛ごと砕いて撃つと言われた堯雲様の一刀を飛びはしたが、受け止めたのだから。
‟怪鳥”王騎の矛だと堯雲は言う。李牧様から聞いていた、そういう男が敵にいると。半信半疑故に一刀試したがどうやら本物の王騎の矛のようだと語る。 あったりめえだバカヤロオと信が毒ついた。
o(*^▽^*)oキングダム主人公補正の一騎打ちトークが始まった!!!
いきなりその矛に出くわすとはこれも我が主の誘いかと言う堯雲。 俺はかつてその矛を叩き折るために戦っていたと話す。 堯雲の言葉に信は驚く。
いや、その矛だけではない。秦六将全員の首を飛ばすために戦っていた。だが…、それは叶わなかったと。
堯雲の放言に信はあったりまえだバカヤロォと叫ぶ。 が、堯雲は話を続ける。
秦の人間共よ、今のお前たちは‟ある”幸運の上に立っているに過ぎぬことを知っているか?
幸運って何だと信が問い返す。 堯雲は‟寿命”だと答える。
我が主藺相如が短命で無かったならば中華の歴史は…、ことさら秦の歴史は大きく変わっていた。
藺相如が永くご健在であれば廉頗との両輪で貴様らの六将など全員地の底に沈めていたと。 言われて形相が変わる幾人かの信の兵。 我が主が病に倒れねば侵攻されていたのはお前達のと堯雲の言葉を信が止める。堯雲の兵が驚く。
寝言は寝て言えよ堯雲。藺相如は病で死ななくても王騎将軍に殺されてたぜ。言い返す信に堯雲が貴様こそ寝言をと怒る。嗚呼寝言だと信も言う。
死んだ奴が生きてたらこうなってたら何てのは戦場じゃくだらねぇ寝言だ。大昔に死んだ主人の傍にしがみついていンなとこに出てこねぇで家ン中でそのまま朽ち果てとけてぇ。
反論する信。痛い所を突かれたのか黙る堯雲にいきりたつ堯雲兵達。やがてふっと笑った堯雲は俺も無様に朽ちると思っていたと言うなり、手を上げる。 信は直ぐに気付いた。
だが、そうもいかなくなったと堯雲。配下たちの殺気が沸き立つ。信が来るぞてめえらと叫び、部下達が構える。
なぜなら、お前たちが‟約束の地”に来てしまったからだ。止まっていた俺の刻が動き出した…。
手を振り下ろした堯雲の合図で激戦が始まる。精鋭騎兵だと信が声を張り上げる。
同じ頃、渕さんの所では大炎が吹き荒れていた。
歩兵隊では干斗ら新人たちが奮戦するも歩兵長の行方を見失っていた。我呂ら飛麃もこの熱気久々だと吼えるが苦戦中。那貴らも苦戦してるのか、今更ながら移転を後悔してますと弱音がでる。苦戦の飛信隊の中でひるむなぁと叫ぶ渕副長。➡いざって時にスイッチが入るのは流石最古参。 戦いの中で同じく副長・羌瘣は離れた信の気配を感じてる。
堯雲vs.信第二ラウンド。
味方が見ても明らかに隊長・信が堯雲に圧されていた。王騎将軍の矛を持っているのにと兵から声が出る。 信は王騎将軍の矛だからこそ、堯雲が早いうえに俺がまだこの矛を自在に使いこなせてないと分かる。 そして、また堯雲に切られる信。
その程度で我が主を侮辱したのか、飛信隊信と堯雲が言う。なんだとと言い返す信。
矛の嘆きが聞こえるようだ。その矛は多くものを宿す正に名刀。だが、お前は違う。ただの‟勘違い”だ。
幸運な秦人がさらに幸運を重ねただけの人間。 お前は運よく王騎の死に居合わせ‟ただ矛をもらっただけ”。ただ運がよかっただけの男だ。
➡ ( Д) ゚ ゚そ、そ れ は。。。
堯雲の舌鋒を受ける信。
脳裏に浮かんだのは王騎将軍と最後の邂逅。最後の笑顔と共に貰った。。大き過ぎるものと共に自分は涙で濡れてそれを受けた…。
もらっただけだと…!?
あ…… あれが……
ただ、もらっただけだと!?
ふざけるなっ!! 吹きあがる思いを怒りに変えて、信が王騎の矛で堯雲に一刀を振るう。
信の逆鱗に
ふれてしまった━━((゜Д゜Uu))━━!!!!!!
剣が泣いているとは昭烈帝が張飛に言われてたなぁ。
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