戦場の匂い
#546「大炎の地」 軍師・信、見参!?
堯雲軍の一隊が突撃をかける。西のクソ共の頭を砕いて回るぞぉと隊長は吼える。
しかし、突如、現れた秦軍の一隊に横槍を入れられてしまう。 ばっちしだと去亥が言った。結果…、
【堯雲軍本陣】・‥…━━━・‥…━━━・‥…━━━・‥…━━━・‥…━━━・‥…
右に出た赤甲隊の報告が届く。 本陣スタッフは流石、もう敵を砕いたかと湧く。
しかし、伝者は奇襲に出たら逆に奇襲横撃を受けた。隊長の赤甲は戦死で半数も失って撤退した。 まさかの被害に驚く。堯雲も何か感じる。
更に竜旬、昌公隊の報告が届く。 敵歩兵隊を撃破、更に進軍して奥の歩兵隊と交戦中だと。 昌公隊が予想より早く敵を討ったことに喜ぶ。 更に竜旬隊の動きを聞くスタッフ。
だが、伝者は敵騎兵隊に急襲包囲されてほぼ全滅したと生き残りから報告を受けたと伝える。
立て続けに敗報、しかも竜旬と赤甲隊がと本陣は揺れる。たまたまであろうと言う者もいたが、堯雲が前に動いた。
敵陣を見渡した堯雲はやがて見抜く。 これまでと気配が違う、指揮官が代わったと。そして、「同型」だと言う。 堯雲は面白い、どこまでついてくるか見物だと不敵に笑う。
【飛信隊本陣】 ○o。+..:*○o。+..:*○o。+..:*○o。+..:*○o。+..:*○o。+..:*○o。*○o。+..:*
軍師信の下に続々と急報が入る。 羌瘣も本陣に控える。盤上の戦場をにらめっこする隊長。
- 歩兵大隊が苦戦中。松左隊が深刻な打撃を受けた。
- 楚水隊も横撃を受け分断されて身動き取れない。
- 竜有隊も敵につかまる。挟撃されやセ細っている。
- 敵を討った岳雷隊が別の敵に急襲されて後退。
田茂、林多討ち死の報告も入るが、信はうるせぇと怒鳴る。矢継ぎ早に駒を掴んだ信が沛狼の歩兵隊を右に転進させて敵に突っ込ませろと命じる。 それは竜有の隊だよと貂が訂正させる。
じゃあ竜有に急がせろ、敵に逃げちまうと信は命じる。幕僚はそこには敵がいないと言うが、今から入ってくるんだと信が言う。行けと催促する。
ヽ(´▽`)/慌ただしさが蛇甘平原の麃公将軍本陣を思い出すなぁ。。
本能型の戦場を見て、貂は想像以上にめちゃくちゃだと思う。
支離滅裂な指示であっさり敗れている味方(尾平隊)もあれば…、一方では迎撃・奇襲が成功して大勝利する隊が出てきていた。
田有隊が奇襲成功、竜有隊も勝利する。 いつまでも一方的にやられている飛信隊じゃねえぞと敵に吼える竜有。 去亥が伍詰めに来た。
竜有は去亥に娘軍師の調子が出てきたみたいだなと喜ぶ。それに去亥が数刻黙った後で伝者の話だと今戦場を指揮しているのは信だと話す。驚く竜有。
沛狼隊も勝った。 貂は敵を削っている事では俺よりも戦局が好転していると分かる。俺は堯雲軍の動きに全くついていけなかったが、信は‟本能型”同士でかみ合っているのかと思う。 尾平隊がか細く生き残っていましたの報告にほっとけと信は片づける。
突撃に出た我呂隊が敗報、大規模な追撃にあって散開。援けに行った岳雷隊にも被害。
敗報に信は歯噛みにして今度はこっちが嵌められたと拳を叩く。我呂・岳雷は無事だった。 かみ合っているよりも何とかくらいついていっているのかと貂は考える。何枚もまだ堯雲が上手なのだと。
幕僚の一人が隊長に全体的に劣勢なのに何故後方の予備隊を全く使わないのかと問う。 羌瘣も貂も本陣スタッフ全員が疑問だった。
信は答える。使わないのではなく、使えねぇんだと。
堯雲はずっとでけえ炎を上げようと狙っている。 そこに全力をぶつけにいかないといけないのだと。 でもまだ分からない。堯雲のヤロォがどこを狙っているのかが。 その堯雲は…、
始めるぞ そう言って堯雲は動き出す。 全予備中隊を前に、中央大隊にも号令をと命じる。 横の趙峩龍が堯雲の動きに気付く。火を起こしに動き出した、隣は早くも決着がつくと。
本陣から戦場を見る信が戦の気配に気づく。 隣の幕僚をひっつかんで、あの隊は気を放っているのは誰の持場だと問い詰める。幕僚は渕さんの持場、敗残兵達が集まっているのを渕副長がまとめて戦っているのだと。
そこだっ全予備隊をそこに向けて走らせろと信が命じる。 全部ですかとスタッフも貂までも驚く。
急がせろ、相手が先手を取るとこっちはひたすら火を消す側にまわっちまうと幕僚に怒鳴る。 唾が飛ぶ、何を言いたいのかわからず幕僚は動転する。 いいから行かせろ、周囲の中隊にも声を駆けろと命じる。
羌瘣にも予備隊を率いて先に行ってくれと言う。了と羌瘣は応じる。 気を付けていけ、相手は必ず全力をぶつけてくる、今日一番の激戦になると信は説明する。 了と羌瘣は馬を走らせる。
本陣から敵の後軍がすごい数で右に動くのが見える。あれが全部、渕副長の元へ向かうのかと貂たちも顔が蒼白になる。
しかし、信は違和感を感じ始める。そして、貂ら幕僚達がその異変に驚くほど、信の中で違和感が止まらない。
皆がどうしたと問いかける中、信は考え始める。 羌瘣に先に行けじゃねえ、なんで自分も行かなかったのか。胸騒ぎが止まらない。右の大炎だけじゃねえのかと。
右の渕さんの持場に火がつくのは間違いねぇ。 渕さんは敵の凄い数の敵が来るのを見る。だが、味方の後方からも援軍がきていると知る。正念場、援軍が来るまで耐えるために防御陣形を組み始める。
羌瘣も敵残兵に構わず渕副長の下まで全速力で兵達を駆けさせる。部下の海紀に私達の本隊も呼び寄せるように命じる。
我呂の飛麃も羌瘣隊の動きに合わせようとする。 那貴隊も伝令を受けて渕副長の持場へ向かう。いよいよ本番だと崇源が歩兵隊全部を率いて向かう。
本陣からも渕副長の持場に続々と敵味方が向かうのを見る。 そうして、そこにこの戦いの雌雄を決する大炎が起こる。 だが他に一体何があるのか・・・!?
戦場の気を凝視している信が遂に気づく! そういうことかと。 信は貂から本陣守りの騎兵を借りて馬を走らせる。 驚いた貂がどこへ行くのと問うと、もう一つの雌雄を決する地へだと答える。貂は信の言葉が理解できなかった。
戦場のど真ん中を突っ走る信の小隊。兵達はどこにと隊長に問う。信はあるんじゃなくて、できるんだと答える。
右に大炎が起きるせいで敵本陣までのか細い道筋が!!! 兵たちはこの小隊で敵本陣に突っ込むのですかと仰天する。だが、信はそんな悠長なことじゃねえと吼える。意外な言葉に驚く兵。
……俺にも見えたってことは向こうにも見えたってことだ。 隊長の言葉が終わると同時に兵達は眼前にそれを見る。
……なっそうだろう?、堯雲!! 同じ道を敵大将・堯雲も走っていた。同じ獣同士が顔を突き合わせる。
(σ・∀・)σ嘗て廉頗が言った。戦い方が近いと言うことは見える世界も似ていると言う事だと。
急速に本能型が成長していく信は堯雲を如何に超えるのだろうか。
| 固定リンク | 2
「趣味」カテゴリの記事
- 信伝キングダム 589(2025.05.18)
- 信伝キングダム 588(2025.05.21)
- 信伝キングダム 587(2025.05.14)
コメント