覚悟
#「三つの誤算」 表紙は久々羌瘣たん
羌瘣の策に従い飛信隊が太炎に挑む。 右の要石は楚水が、左の要石は我呂が固める。双方共に死闘を耐え忍ぶが、それ以上に二人共敵が雪崩込む中を心配する。
中央は白兵戦での激闘。堯雲兵は狩り時、飛信隊が死に絶えるまで突いて突いて突きまくれと気勢を吐く。 新手がまた来ると飛信隊の兵らが身構える。干斗の伍は崩れかけているが、干斗自身は弱音を吐くなと必死に戦う。その時、干斗の横では…、
崇源歩兵長が見事な剣技で敵を倒しまくっていた。すげぇ、本気を出した崇源歩兵長はあんなに強かったのかと干斗達が見惚れる。
そこに尾平什長が駆けつける。 尾平はすげえよな、羌瘣とたまに剣撃やっているからとんでもねぇ達人になっちまったんだと言う。 それを聞いた干斗はでは羌瘣副長はもっと強いと問う。尾平什長は当たり前だと一言。
「あいつが本気を出せばもう…人じゃない。」 疾風のように斬られて死んでいく堯雲兵たち。足を薙がれ、正面から頭蓋を割られる。 盾で囲んで押しつぶそうとするが、次の瞬間には囲んだ全員の首が刎ねられていた。見ていた堯雲兵たちも何をしたのかわからない。 歴戦の彼らでさえ化物めと恐怖が走る。
一息入れる羌瘣は配下の文玄にちょっと守ってと命じる。文玄は直ぐに副長の周りを固めさせる。座って呼吸を整える羌瘣。
堯雲兵はあの女は体力が続かないと分かり、休んでいる今を狩ろうと襲い掛かる。だが、文玄たちが必死に副長を守る。
早めに休んで呼吸を戻していると愛剣・緑穂に語る羌瘣。より長く戦うために、より多くの敵を斬るために、一人でも多く私が敵を倒す。そうしないとこの乱戦は勝てない! 呼吸が戻った羌瘣が文玄にもういいぞと合図する。乱戦殺戮に入る羌瘣だった。
王賁が玉鳳兵と日暮れを確認する。
堯雲軍、飛信隊共大激戦が佳境に入る。貂が、我呂が、楚水が、戦場の日暮れを感じる。 そして、干斗は敵をまた一人倒れながらも刺し殺す。 勝ったのはいいものの周りには誰もいなかった。乱戦の中、干斗は孤独に泣きながら吼える。
堯雲が信に痛撃を与える。今度こそと堯雲兵は確信する。だが、信はまた正気を取り戻して手綱を引く。 もうとっくに倒れてもいい筈なのに、何度も何度も堯雲様の剛撃を受けているのに立ち上がってくる。敵将の信のしぶとさに気が抜けなかった。
信の目は死んでいない。堯雲も呼吸が乱れていた。 そこに沛狼たちが駆けつけてきた。 左にいた沛狼隊はやっと落ち着いたので駆けつけてきた。 だが、信は沛狼にどいてろ、邪魔すんなと告げる。
「やっと王騎将軍の矛が手になじんできたところだ、もう少しで堯雲を討てる。」 沛狼はだろうな、でも明日にしろと返す。 もうひと暴れするには俺らが力が残ってないと信の前を守る。
堯雲も満身創痍であった。側近が口惜しいですがここまでにと忠告する。それに一つ先ほどに嫌な報告が入ったと言う。
左の太炎、大乱戦場が未だに勝利に至っていないと… 聞こえた戦況から信は羌瘣を心配する。
(情けなくも‟勘”が鈍っておるのか…それとも…) 空を見上げて思う堯雲は我が矛も復帰戦で力半分というところと語る。飛信隊の一人はあれでと驚く。 そして、堯雲は大炎の場を見に行くぞと言って、信たちの前から去る。 待て、逃げんのか堯雲と信は追いかけようとするが、その場で倒れてしまった。 太炎の場に駆け付けた堯雲らが見たものは…、
大量の躯に佇む一人の女戦士・羌瘣!!! 何だこの死体の数はと堯雲兵が驚愕する。 堯雲らを前にして羌瘣を文玄たちが固める。左右の要だった楚水隊、我呂隊もこちらに向かってきていた。 堯雲配下はここはもうと大炎の放棄を進言する。
堯雲は三つ誤算があったと思った。
- 一つは本陣急襲を信が読んだこと。
- 二つはその堯雲の襲撃を信が止めうる男だったこと
- 三つめは信以外に戦局を塗り替える武将が飛信隊にいたこと
飛信隊を滅ぼさんとした大炎の場はほぼ互角に互いを焼き尽くす程の結果となった。
血の原に立つ羌瘣の苛烈な姿は一瞬、かつての六将の一人の姿が頭をよぎり―飛信隊が想像以上に厄介な相手だと思いを改めた……
ぶっ倒れた意地の信に沛狼たちが水をかける。流石に倒れそうだ、お腹減ったと大炎の場に立つ覚悟の羌瘣。
羌瘣無双キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
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