名作から名巧(功)を学ぶ
#556「王翦の守り」
岳嬰軍の前面に飛信隊が現れた! 岳嬰軍の兵達は闘志が沸き上がってくる。将である岳嬰自身も闘志と共に忘れられぬ悲劇を思い出していた。
慶舎戦死。 悲報を聞きつけ駆けつけたら主の大将が永遠に横たわっていた。 岳嬰は誰の仕業だ、誰が慶舎様をやったのかと怒りで槍を振り回した。斬られた兵や怯える兵らが必死で宥めたのであった。
ようやくこの時をまっていたぞ飛信隊 信と岳嬰は眼前にいる仇の名で怒りの炎を燃え上がらせる。
信も岳嬰軍を眺めていた。貂が狙い所とされた岳嬰軍は弱いわけじゃない、普通の軍であれば主力・主攻を担える軍だと注意を促す。それに…、慶舎の片腕だった岳嬰は主を討った飛信隊に対して大きく士気を上げてくる、特に信にはと一層の注意を説く。 信は十分分かっていると答える。舌打ちしてから慶舎と同じくこの手で討ち取ってやるぜと言う。
副長・渕が今日に共闘する玉鳳隊がまだ表れていませんと言ってくる。信は腹減ってその辺で虫でも探しているんじゃねえのと笑う。 貂は本音では玉鳳と連携する作戦を持ち掛けたいのだが、王賁が絶対素直に受けないと思っていた。
そこに王賁がやってきた。こんな時に虫取りに行くバカがどこにいると毒つく。ジジイも生きてやがったと笑う信。➡ ( ̄▽ ̄)きちんと時間厳守なのは名門を継ぐ一人ですね。 珍しいなと信は言う。
わざわざうちの隊まで話に来る、どうせジャマするなとかだろーがけどと売り言葉を出す。貴様如きに話はない、どけと王賁も買い言葉で返す。話があるのはそこの軍師もどきの女だと。 誰がもどきだ貂も腹が立つ。
岳嬰とお前たちの因縁は聞いている。ならばお前たちが前に出て戦えば、岳嬰も前に出る。その機を見計らい左後方から玉鳳が回り込んで横から入り岳嬰の首を取る。
王賁の方から作戦を持ち掛けてきた。貂だけでなく渕や他の者も軽く驚く。
単純な手だがどうせお前たちに高度な連携など求めてもムダなことは分かっている。お前たちとやれることはこのくらいだと王賁は淡々と話す。信は怒るが、それでいいと思うと貂は賛成する。俺もその作戦を王賁に持ち掛けようと思っていたから、単純だけれど十分それで戦れると思うと言う。
軍師の賛成もあって信もそれで決まりだ、俺もそれでいける気がすると王賁の作戦に決定する。岳嬰は飛信隊に任せてお前らは後ろに引っ込んでいろと王賁に言う。お前が来る前に俺が岳嬰に首を取ると笑って言う信。 聞いていた番陽副長は何じゃその軽さは、貴様はちゃんと状況を理解しておるのかと怒鳴る。
それを聞いた信はフッと笑う。てめぇは自分の心配してろ副官ジジイと揶揄う。じじぃの上に怪我人で次はもー助けてやんねーからなと返す。 何じゃとお貴様ぁといきりたつ番陽に信は笑う。 後ろで聞いていて田永、去亥も笑う。 元に戻る王賁と番陽。
戻る途中で番陽は信のあの能天気な明るさ、本当に馬鹿なのでしょうかと言う。およそこの二隊にかかっている重責がどれほどりかいできているとは思えませぬと共闘する信に不安を持つ。奴はこの状況でも武功をあげる好機としか思っていないのではと。
どんな戦況であっても自分勝手な景色を見てんだよ。大将軍ってのは
王賁は信の能天気さから蒙恬の言葉を思い出す。 あいつはいつもそうなのだろうかと…。 それを強引に打ち消し…、
有り得ぬと強い一言を発する王賁。あいつは正真正銘のバカなだけだと言う。王賁の言葉に番陽も賛同する。
( ̄◆ ̄;)昔、その言葉を口にした人は見事に思い知らされたのよね。
朱海平原 九日目
趙軍も動き始める。亜光軍は布陣を作りながら前進する。趙峩龍は亜光軍、飛信隊、その後方予備隊の位置な玉鳳隊の布陣から岳嬰狙いを見破る。フッと笑う峩龍はなめられたものだと一言呟く。 側近が何事かを問う。
峩龍は、敵は亜光軍一軍で堯雲、馬南慈、我等の三軍を止めるつもりだと答える。
- 岳嬰軍と飛信隊がマッチアップ➡ ((・(ェ)・;))横文字ですか。。。
- 玉鳳隊は後方待機
- 亜光軍は残り三軍の攻撃を受ける戦局
亜光軍は防衛の備えに入る。攻め偏重と言われる亜光軍が本気で守備を固める。
すると…、
(*^ー゚)bグッジョブ!!三軍同時攻撃でさえ第一防陣を抜かせぬほどの鉄壁の守りを見せた。
それは後方に控えている玉鳳隊からも分かる。 第一陣すら抜かれていない、あの守りの固さはと番陽が驚く。 関常は一旦守ると決めたらとことん守ると亜光軍を知る男は言う。ここに来ても気合入っていると××も言う。
王賁が気合だけであれ程守れたら苦労はないと言う。数日前からあの守備の固さの片鱗は見せていた。あれは普通の守りではないと。
関常が亜光軍にいたわけではないので深くは知りませぬが…、長年に王翦軍第一将を務める亜光は王翦様の戦術をいくつかそのまま使えると話す。 また驚く番陽。王賁はパッと見てあの守りの攻略法が見えて来ぬと言う。 あれは正に王翦の守りそのもの、あの防陣はただの力技で崩せぬぞとその力を評価する。
その亜光の守りを李牧も見ていた。傍のカイネに王翦の戦術だと教える。そのまま実践(実戦)できる亜光が凄いと言えますと李牧も認める。亜光は王翦の下につかなければ大軍の総大将を十分張れる有能な将軍であるとも。
しかしそれ故にと李牧の目は怪しく光る。討ち取ればもはやそれは王翦軍にとって決定打になりますと言う。 その言葉に反応するように馬南慈が動き出す。
堯雲、趙峩龍両将へ伝令を送れと馬が部下に命じる。内容は、この馬南慈が亜光の守備を崩壊させるから、突撃体制で待てと。 その動きは峩龍に気付く。同時に伝令も来た。
その左横で喚声が大きくなる。岳嬰軍は早くも攻撃の様子だと部下が伝える。当然だと言う。
主の仇の飛信隊で岳嬰を釣り出すつもりだろうが、当然にその分は岳嬰軍の士気を最高点に達すると言う。 だがと、峩龍はその度合いは岳嬰達がどれだけ命がけで主・慶舎に尽くしてきたかによると言う。 どれだけ激しく…どれだけ深く…と自らに語り掛けるように呟く。 そこを見誤ると命取りになるぞ飛信隊と心中で語る。
趙峩龍の言葉を裏付けるかのように復讐の鬼と化す岳嬰は殺せぇと吼えて飛信隊を攻め続けていた。 それを遠くから黙って見ている信。
( ´・ω・`)ちなみに復讐鬼との戦いは今回で二度目の主人公
| 固定リンク | 2
「趣味」カテゴリの記事
- 信伝キングダム 587(2025.05.14)
コメント