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間合い

#560「信の間合い」

亜光を乗せて脱出を図る亜花錦。 亜光軍も大将を守るべく亜花錦の元に集まる。特に後ろにつける。 亜花錦もつまり俺をお守りせよだと笑う。 馬南慈と堯雲を引き離そうとするのだが…。

逃がすかチビ助と馬南慈が亜光兵を薙ぎ払えば、堯雲も同じく亜光兵を斬りはらう。追われる亜光兵に亜花錦は歯噛みする。 だが、そこに…、

 王賁が間に合った!若の出現に皆が喜ぶ。勿論、亜花錦もよく来た若君、流石にわかっておられると言う。 だが、堯雲の横に来ようとしたので、ちょっと待てと慌て言う。

 その男にば無闇に近づくなと言われた男(堯雲)に王賁は横から龍巣を繰り出す。連続突きで堯雲に一撃を与えて退けた。 それを見る亜光兵が凄いと声が出る。
 だが、後ろから馬南慈が襲ってくる。後ろからの一刀を防いだ王賁だが、力に圧されて横に流される。 その馬南慈に続いて来た玉鳳の兵が王賁との間に割って入る。

 逃げる王賁、亜花錦ら。 気を付けられよ、助けに来てもらってもあんたに死なれたら台無しと亜花錦が揶揄う。王賁もうるさい、分かっていると答える。 それより亜光は生きているのかと亜花錦に問う。 返答は恐らくかろうじて…。 番陽は一応間に合ったのかと思う。 

 ならば後はこの状況下から脱出するだけと王賁が言う。それに亜花錦は暫しお待ちを、間もなく“断道”がと言う。 

 右より亜光軍の中隊がこちらに向かってきています。 番陽の言葉に王賁はただの救援ではないと言う。

本軍から離れて追ってきている馬南慈と堯雲の後ろを断ち二人の首を狙う気だ。 この状況下で“断道の計”をするのかと番陽は驚く。 まぁよほどのバカでない限りはくらう前に退散しますがねと亜花錦。 討てずとも二人を追い払えば十分ということかと王賁は納得する。

 それでも、馬南慈と堯雲によって逃げる亜光兵と玉鳳兵は犠牲になっていく。 亜花錦もそれが分かり、許されよと若君に謝る。 どちらにせよ右の中隊がここに届くまでは玉鳳にも犠牲を伴わせますと。 

 馬南慈が自軍の兵に右からの敵を阻みにいけと命じる。亜光軍や玉鳳隊はひるむな、間に入って亜光様と賁様を護れと悲愴の声が響く。  王賁は番陽に留守の関常隊に伝令を送れと命じる。 内容は…、

 亜光軍はこれで大きく後退する。飛信隊共々退却の機だけは逸するな。 その様子は飛信隊本陣からも見えていた。

 本陣が玉鳳本隊が先導して亜光軍全体が退がり始めたのに動揺する。 娘軍師は右から攻めてる羌瘣隊に後退の準備に入って合図を待てと伝令を出す。
 次に左の警戒を厳しくさせる。亜光軍を後退させたら今度は孤立したこちらにあの三軍は向かってくるからと参謀たちに指示する。

 隊長に伝令を送らねばと声が出るが、娘軍師は信はまだ呼び戻せないと却下する。信にはここで岳嬰を討ってもらわないと右翼は勝てなくなるのだった。隊長を心配する部下達。 

だが、左の警戒をしている参謀が異変を見る。左の亜光軍を追っている趙軍の一部が早くもこっちへ転進してきた。 驚く参謀たちと娘軍師。 蒼白になる貂は急いで、もう刻がないと信に早く来るように願う。

その信と岳嬰は遂に互いに見える距離になっていた。

゜。°。°。°。°°。°岳 嬰 の 世 界°。°。°。°。°。°。°。°。゜。。°。

 不思議な人だった…… 岳嬰は慶舎をそう思っていた。 

燕軍を全軍撤退させて完全勝利を収めた時、慶舎様は岳嬰よくやったと一言だけで褒めた。 それが岳嬰はなぜか嫌いではなかった。そして、不思議とその言葉だけで全てが報われるような気がするようになっていた。

どれ程過酷な戦地が続こうと
どれ程血を流そうと全てその言葉だけで…、 自分は…。

軍をさすらった一匹狼の俺が初めて忠を尽くした将だった

 そ れ な の に

そのお方を永遠に眠らせた奴がいる

゜。°。°。°。°。°°。°。°。°。°。°。°。°。°。。°。°°。°゜。。°。

 飛信隊信 貴様だけは… 亡き主の忠誠が岳嬰の闘志を滾らせる。そして、その彼の目の前に…、

 二人の前がっ開けたっ!! 岳嬰が行った―― 待ちに待った時に猛然と岳嬰は信に向かって馬を走らせる。 我呂は信と叫ぶ。この機を待ちわびて岳嬰の兵は主の名を呼ぶ。 だが、尾平は信を見て驚き、我呂も同様の反応を示す。

信は頭を下げてうつむいていた。矛も構えていなかった。 何やってと味方の声が出るも…、岳嬰は直ぐ迫る。 

信――ッ!! 死ねぇぇぇ 岳嬰は吼えて渾身の槍を突かんとする。 その時、信は王騎将軍を描く。そして…、

 -------

 岳嬰は死んだ!!!  貂が趙軍の主攻を張れる将軍、王賁と信の二人で討ち損じが防げる武の持ち主は信の唯の一閃で決着したのだった。

 

 

Photoキタ━━━━(゚∀゚)━━━━岳嬰さんを渉孟さん扱いにした信すげー!!!!!

無傷で岳嬰を倒した信。劣勢の右翼でこの武功はでかいわ。 嗚呼亜光将軍がせめてリタイヤしなければ右翼で李牧軍を倒せたのに…。

とするといよいよ羌瘣がデビューするかな。。

 

 

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コメント

昇熱殿、コメント万歳であります。
>流石はうしづきさん。やはり渉孟を思い浮かべますよね。

 はっはっはっ亜光の戦いで輪虎を思い出さなかったので挽回OKですわ。 無傷で岳嬰倒したのは果てしなくデカいですね。余力ばっちりの信。

>亜光将軍のリタイアは仕方ないでしょう。

 ううむ。確かにそうですな。だが尚一層軽々しく万歳アタックした虞寧副将は容認できないです。

>とりあえず次回は飛信隊の士気が爆上げなのは間違いないですね。

 趙軍の士気は最低でしょう。さて信に当てる武将はだれになるか、流れ的には堯雲なんですがねぇ。

 ただ秦軍は歴戦の麻鉱戦死、亜光リタイヤでかなり拙い。趙軍は岳嬰戦死でも将軍が粒揃いなので余力がある。どうにも飛信隊が相当に苦労しそうな気がします。

投稿: うしつぎ | 2018年6月 3日 (日) 11時30分

流石はうしづきさん。やはり渉孟を思い浮かべますよね。
亜光将軍のリタイアは仕方ないでしょう。あの二人を相手に持ち堪えただけでも充分な戦果です。
信というより飛信隊のターンはまだ終わってない気がします。撤退しながらも撤退してくる馬南慈・堯雲の方に向かう可能性もありますし。
とりあえず次回は飛信隊の士気が爆上げなのは間違いないですね。

投稿: 昇熱 | 2018年5月31日 (木) 23時22分

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