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止めとけ

人民解放軍を米国に比肩する世界一流の戦闘部隊に変貌(へんぼう)させる

そう習近平はぶち上げた。

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(⊙o⊙)歴史を学んでいないのであろうか? うしつぎはそう思う。だが日本、台湾としては放置は絶対に出来ぬ。

 

 WWⅠの遠因だとされるドイツ帝国の海軍拡張戦略になぞっている。大陸国家が海洋国家と両棲具有で成功した人類戦争史は皆無である。むしろ、戦争すら引き起こす。

 ドイツ帝国は皇帝の肝いりで海軍拡張をしていった。ビスマルクが政治の表舞台に居た頃は未だこの流れを止めていた。モルトケも独軍に海軍は不要とまで言っている。
 海岸線があそこまで短いのであれば戦略家としてそのように見るのが妥当である。

 歴史上では大陸国家が海洋国家に変貌した成功例は無い。

 習近平が明朝に戦略に習い、一路一帯を打ち上げたのはよく知られている。 それならばうしつぎは何故こんなことを言い出すのかと首をかしげたくなる。

 永楽帝で明朝が海外まで武威を示せたのは提督鄭和がいたからである。全権委任できるほどの提督がいたからである。周政権に全権委任できるほどの提督が出て来るとは思えない。
 更には明朝を支えた財力を江南で父帝の太祖が勧農政策で強化していたせいもある。穀物すら輸入国になった今の中国でそれをしようとするのか。

 海洋の支配には艦船の増大→海軍力とする周政権には一理はある。が、海を知らない者は海洋を支配できない。潮っ気を知らない漁師など使えない。
 道具を揃えても技を駆使する人間が質に合わねば効果は望めない。

 ロシアのウクライナ侵掠戦争から中台の衝突を騒ぎ立てるが、それ以前から中国は動いてる。されど根底の問題は解決できていない。

 

 

 

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コメント

ようやくPCが出来るようになってきました。
         
>青森の大湊に基地を置いて

 大湊は日本列島におけるスエズといえる程に重要港です。日本海と太平洋を繋ぐ要所です。 ただロシア、大陸北部に睨みをきかせるのであればここだけでは危険ですね。別に日本海にも基地がなければいけません。
      
>代わりに台頭してくるのは、中国。 それを考えると、海保の増強も中国を考慮した方がいいかもしれませんね。
      
 それ以上に地政学を修めた政治家をもっと増やしておくこと。更に教育から地歴教育で知識だけではない実地教育を増やすべきかも知れません。

投稿: うしつぎ | 2023年3月26日 (日) 21時12分

こんにちわ。
若干エナドリを飲みすぎかなとも思う、CIC
担当です。

>後は基地の配置を変えた方が良いですね。
 海自の拡張と基地の変更をするのなら、青森
 の大湊に基地を置いて、ウラジオストックに
 目を光らせて、ロシアをけん制。
 呉の部隊を沖縄に移動。
 南の国境を守りつつ、中国へ目を光らせる。
 築城(福岡)に配備されている、強力な対艦
 攻撃能力を持つF-2部隊を那覇に移動。
 レーダー基地を設け、地対艦ミサイル、地対
 空ミサイルを増やし、哨戒機も置き、南の国
 境をより強固に守る。
 まだF-15Jを使い続けるとしたら、対外
 有償軍事援助で足元見られても、F-15J
 の近代化改修も急がせて、最新鋭機に劣らぬ
 高性能機にする必要があります。
 F-35の配備も、中国の台頭とロシア海軍
 の動きを考えると、まずは国境を優先したいと
 ころです。
 中国の空軍の質は、年々優れていく一方、日
 本はそれを踏まえて、軍備を整える必要があ
 ります。戦車は、90式は10式に置き換え
 る。
 自衛隊全体でみると、どうしても国境の守り
 が手薄に見えてならない。
 中国の海洋戦略に、沖縄はすっぽり含まれて
 いる以上、米軍がいようがいなかろうが、守
 らない訳にはいかない。
 有事に占領でもされたら、台湾攻略の足掛か
 りになり兼ねません。
 その前に、沖縄の守りを固めるのは急務と言
 えましょう。
 佐世保、那覇、築城と3つの基地を連携させ
 て睨みを利かせれば、中国も軽率な行動はと
 らないでしょう。
 ロシアに対しては、北海道に部隊を集中配
 備。もがみ型も数隻配備して、機雷を散布。
 プラス。地対艦ミサイルを増強。
 できれば、三沢基地にF-15JがF-35
 を配備して北海道方面に飛行する際には、柔
 らかい横腹をつけるようにしたいとも思いま
 す。北陸の小松基地は、今のままでよいか
 と。
 相手をアウトレンジするスタンドオフミサイ
 ルの開発も始められていますので、可能な限
 り早く完成して欲しいです。
 それまでは、トマホークを繋ぎにして配備。

 いずれにしても、莫大な資金が必要になりま
 すが、やらなければならない事。
 国民への細やかな説明が必要でしょう。
 ここのところが、しっかりしていないから、
 国民から、反感を買うんでしょうね。
 日本人も馬鹿じゃないんですから、ちゃん
 と説明すれば解ってくれますよ。

 それから、人口減にも歯止めをかけないと人
 手不足がますます問題になります。
 もがみ型にしろ新型哨戒艦にしろ、人手不足
 を考慮した設計になっています。
 それから、海保の予算も増やしましょう。
 中国の海警は軍から払い下げられた艦も使用
 しています。
 機関砲でなくて、より大口径の76mm砲や1
 27mm砲の搭載も考える必要があるでしょ
 う。
 サンゴの密漁等で中国からくる大船団への威
 嚇にはそれ位は、必要でしょう。
 個人的には携帯式の対戦車ミサイルが必要と
 も思っています。

 これからロシアは、衰退する一方でしょう。
 代わりに台頭してくるのは、中国。
 それを考えると、海保の増強も中国を考慮し
 た方がいいかもしれませんね。

 以上、ミリオタの戯言でした。

投稿: CIC担当 | 2023年3月19日 (日) 22時58分

CIC担当殿コメント万歳です。
>ランドパワーとシーパワーの両立は不可能とも説いています。
 
 正確には覇権の両立と捉えなければなりません。マハンは米国の覇権のために地政学を論じているのでそのまま鵜呑みにすると陸と海の戦争は必然と思考誘導してしまいます。 
まあマハンはそれも考慮した上で論じているのですがね。
       
>正規空母を備える大海軍の構築は、結局は無理でした。 マハンの言った通りになりましたね。
     
 大海軍と大陸軍は両立できないと捉えた方が良いかもしれない。
   
 一部の学者がしたり顔で陸海軍の両立例として古代のローマ帝国を挙げますが呆れるばかり。
 ローマ帝国は基本は大陸軍でした。これは東も同じでした。
        
>それを保つために、何十年も厳しい訓練を重ね部隊の増強にも努めています。
     
 後は基地の配置を変えた方が良いですね。今の海上自衛隊基地は残してもいい基地はありますが、余りにも米国海軍のための基地となっているから。

投稿: うしつぎ | 2023年3月18日 (土) 08時35分

>大陸国家が海洋国家と両棲具有で成功した人類>戦争史は皆無である。
 海上権力史論を説いたマハンは、ランドパワー
 と
 シーパワーの両立は不可能とも説いています。
 海を挟んでの国は、日本、台湾。旧ソ連→ロシ
 アは陸の国境を挟んでの国。
 旧ソ連はアメリカに並ぶ強力な海軍を構築しよ
 うとしていましたが、実戦配備したのは、キエ
 フ級とアドミラル・クズネツォフ級。
 どちらも通常動力空母で、アメリカの空母には
 遠く及びません。
 それを理解していたのでしょう。
 原子力空母も計画していましたが、計画倒れに
 なって、ソ連は滅亡。
 正規空母を備える大海軍の構築は、結局は無理
 でした。
 マハンの言った通りになりましたね。
 中国も空母を建造して、原子力空母に電磁カタ
 パルトを備えた、アメリカのジェラルド・R・
 フォード級に対抗したであろう福健級を建造し
 ましたが同型艦はなし。
 旧ソ連、現在の中国にも言えますが、優れた艦
 載機もありません。
 これでは、米海軍には到底敵いません。
 まして、中国は政府内だけでなく、軍部におい
 ても権力争いがある国、実力でなく政治力で、
 軍人の席次が決まるようでは、せっかくの海軍
 も、活かせますまい。
 鄧小平や胡錦濤の方が、まだましでした。

>海洋の支配には艦船の増大→海軍力とする周政
>権には一理はある。が、海を知らない者は海洋
>を支配できない。潮っ気を知らない漁師など使>えない。
 というより、習近平がこの頃しているのは、憲
 法改正で自らの独裁制のさらなる強化等、自己
 の権力の強化ばかり。今の所は、チャイナマ
 ネーが魅力的で多くの国が集まっていますが、
 強化した軍備で、一路一帯の長として、やりた
 い放題やろうとしては、内部から崩壊するでし
 ょうし、台湾に触手を伸ばそうとすれば、アメ
 リカ、イギリス、日本を始め異議を唱える国家
 が必ず少なからず出てくるでしょう。陸での戦
 いならともかく、海での戦いでのノウハウの蓄
 積が出来ていない中国がろくに海軍を運用でき
 るのか疑問です。
 軍の運用ノウハウを得るには、戦うしかない。
 太平洋戦争後、日本の帝国陸軍、帝国海軍は、
 解体されましたが、そのノウハウは、自衛隊発
 足時に受け継がれています。
 アメリカはさらにノウハウを蓄積しています。
 軽空母2隻ですが、ロイヤルネイビーも然り。
 で、チャイナネイビーのノウハウは如何程です
 かな?
 戦いは数が決しますが、数を活かせなければ、
 無駄に屍をさらすのみ。
 日清戦争の黄海会戦では、清国海軍は旗艦の指
 揮装置が早期に破壊され、司令官の丁汝昌は満
 足に指揮が出来ずに、敗退。自ら毒を煽って、
 自害しています。
 さて、今の中国海軍は、きちんとその数を活か
 せますかな?
 さらに言えば、海自の練度は間違いなくワール
 ドクラス。
 それを保つために、何十年も厳しい訓練を重ね
 部隊の増強にも努めています。
 いずも型の改装からノウハウを再び重ねていけ
 ば、再び日本は軽空母でも、空母を保有する海
 軍になるでしょう。(あいかわらず護衛艦と呼
 ぶでしょうが。)

投稿: CIC担当 | 2023年3月14日 (火) 21時30分

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