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信伝キングダム 585

 

#「雷獄」

 

 

 尭雲率いる十槍が王賁本陣に迫る! 王賁の親衛隊がその前に立ちはだかる。十槍の一人はその力から王賁最後の砦といったところかと王賁騎兵にささやく。 騎兵は舐めるな、我らの槍は賁様と共に鍛えし槍、この場は我ら玉鳳の本陣で貴様らを槍の数で凌駕できると言って猛然と槍をしごく。 親衛隊は花弁の陣で突き殺そうとする。 
          
 十槍もその力を悪くない、我らだけでは苦戦していたと言う。 その言葉の後ろから迫る者がいた。
                            
 尭雲本人キタ━━━━ヒィー(((゚Д゚)))ガタガタ━━━━!! 大矛の一振りで数人の親衛隊を輪切りにしてしまった。 尭雲本人が玉鳳本陣に来たことに王賁も予想の埒外だった。
               
  雷雲と戦闘中の関常隊にあって宮康が隊長に声をかける。それどころじゃない関常だが宮康は王賁様が本気で危ないかもと口にすると、玉鳳本陣に視線を向ける。

 

 雷獄に囲まれた王賁。尭雲本人も加えての槍と矛で攻め立てられる。護衛する親衛隊はことごとく倒されて孤立した。防戦一方の王賁に他の部署から味方が駆け付けようとするが、十槍に倒されるか遮られる。
          
 雷獄と呼ぶ包囲戦術だと尭雲配下が玉鳳隊らにもうすぐ終わるから待ってろと救援を遮る。 尭雲様と十槍で編み出した六大将軍用の戦術、本人達に使える場は無かったが他国の大将軍や手強い将軍を何度も葬った。ここから逃れた者は一人もいないのだと玉鳳らに死の宣告をする。

 

 玉鳳右翼で番陽が趙峩龍軍を押し込み、気勢が上がっていた。➡ワーテルローのグルージーのような… 
                   
その趙峩龍の一隊が左から割って切り込んで来る。王賁様に迫ろうとしているのかと思った番陽がふと玉鳳本陣に視線を移す。 
               
途端に愕然とする番陽。持ち場を江里に任せると直ぐに三、四百騎を率いて部下の徳仁と共に本陣に向かう。旗の乱れ具合を見た番陽はあれはただ事では無いと最悪の事態を想像して救援に向かおうとする。 
  
 だが、それは趙峩龍が率いる一隊によって阻まれてしまった。老兵よ、悪いがここは通さぬぞとの趙峩龍の言葉で、番陽は我らが嵌められたと最悪の予想が現実化したことを思い知らされる。

 

賁様━━Σ(゚д゚;)━━!!  雷獄で削られていく王賁。そこへ関常隊が駆け付ける。だが、雷雲らも追撃しているために乱戦になると関常は周りの玉鳳たちに告げる。 だが先ずは若を救い出せとのかけ声で再び玉鳳隊は関常と共に王賁救出に戦う。
           
 しかし、関常隊を得た玉鳳の力でも雷獄を突破できない。それどころか更に賁様より離されてしまう。 そこに加わった雷雲が藺相如様と尭雲様が練られた術、本流の雷雲が合流すれば更に囲いに加わり強化するところまで仕込まれているのだと不敵に語る。 雷獄中の王賁も尭雲を前にして攻めに転じられない、包囲を突破するしか無いが他の槍使いも手練れで抜けられずにいた。 
               
 尭雲の豪腕に叩かれる王賁に関常がそこから脱出する術は一つしか無いと告げる。関常の言葉で王賁はそれを理解する。いくぞの関常の言葉で王賁も行動に出る。
                
 内と外からの一点突破━━((゜Д゜Uu))━━!!!!!! 王賁に十槍の槍が襲いかかる。力が持つかと不安がよぎる王賁に関常が残っている力を全部使えと叫ぶ。囲いを抜けさえすれば後は俺が助ける、来いと合図する。 
              
 残った力で龍巣を繰り出す王賁。十槍の一人がその背を突こうとするも、王賁は影龍指で逆に突き殺す。十槍、尭雲も見まごうほどに王賁の槍は雷獄を切り開き、関常も宮康と共に血路を開いていく。 そして…、
                
 “雷獄”が突破された━━Σ(゚д゚;)━━!! 脱出に成功した若に玉鳳が泣いて喜ぶ。同時に関常は王賁の声に応えずに前に出る。 

 

尭雲が刃を振り下ろさんとしていた━━((゜Д゜Uu))━━!!!!!! 若っ…そのまま走れぇと叫ぶ関常は尭雲の前に手を広げて立ち塞がる。

 

 

 

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