信伝キングダム 634
#634「戦略の破綻」
急ぐ李牧軍に王翦選抜軍が追いかける。そして、遂に李牧軍に追いついて、信たちが趙兵を削り取っていく。傷が癒えていない信に矛は重いが戦う。
殿が王翦軍に捕まったと李牧に伝わる。兵はどうしてこれほど早く来れたと疑問に思う。更に急報がきて王翦軍が極端に少ないと伝える。李牧は数を絞ったのですと王翦の意図を正しく読んだ。 側近の雷伯がどうされますかと李牧に尋ねる。しばらくこのまま走りますと李牧は先を急ぐことに決める。
もう十七日目になる、鄴の限界が来てもおかしくない。李牧はどうか我々が着くまでなんとか持ちこたえてくださいと不安を抱き祈る。
【鄴城内】
💣民衆は暴発寸前だった。城兵達が防ぎきれないと応援を呼ぶ。兵を増やす度に民の怒りはヒートアップする。門から離れろと兵が叫び、民からはここから出せと絶叫する。 一人の甲兵が貴様らは自分達のことばかり考えよってこの愚か者がと声を荒げる。この城を秦に取られたら我が国の存亡に関わるのだと告げる。
だが空腹な民もお前達の方こそ自分らのことばかり、お、俺達のことなんて全く考えていないと口を揃えて言う。俺達がどうなったっていいとおもっているんだろうが、娘が病気なんだ、食い物を寄こせ、じゃなければ外に出せと最早理が通じる状況にない。 たまらずに突いてわからせろと、兵が民に矛を突く。其れを見て怯む者もいるが、武器を取れと逆に反抗に踏み切る者が出てしまう。
城主・趙季伯の元に各門の前で城兵と難民共の争いが起こりました、絶将軍から鎮圧のために武力を用いる許可を求むとの急報が来る。城主は許可した。全ての城門を死守せよと将軍に命じた。 しかし・・・、
🔥城から火の手が見える。冬羽様の屋敷が燃えていた。怒った民衆が城内の貴族邸に火を放ったのだった。貴族達が食い物を隠していると思い込んで・・・。
それは冬羽だけに止まらず鮑氏の屋敷まで焼かれたと城主に急報が入る。まずいと城主は不安が広がる。邯鄲軍でも李牧軍でもどこでもいいからなんとかしてくれ、このままではと最悪の光景を思い城主は歯がみする。鄴を包囲している桓騎は・・・。
背を討たれている李牧軍。遂にこらえきれずに反転迎撃しようとする殿の兵がいたが、糸凌に瞬殺される。🆔背を討たれている時に反転迎撃してやられるって銀英伝でもあったなぁああ。。。
李牧軍は十六日目の時点で走り続ければ鄴までおよそ半日のところまで来ていた。がしかし、ここから南下の速度が鈍っていた。無論、後ろから食らいついてくる王翦軍が原因である
捨て駒である殿隊で王翦軍の刃を受け止めつつ先を急ぎたい李牧軍であったが・・・、
王翦軍の主攻である倉央と糸凌が度々殿の隙間を抜いて李牧軍の心臓部を脅かす動きを見せるため
これに対して足を止めて対処せねばならなかった いくら大軍の李牧軍とはいえ大打撃を受けては鄴に着いても桓騎軍と破ることができなくなるためだ
紀彗の声で李牧はやむなく全軍停止を命じて広失の陣による逆撃態勢を取り、包囲殲滅を命じた。
李牧軍はいきなりひるがえり倉央隊など中に入りすぎた敵を包囲し、これを討ちに出た。
だが王翦軍は・・・、
- 倉央隊:隊長がすぐ気づき副長を呼んで直ぐに後退する。
- 楽華隊:隊長が直ぐ気づき右に向きを変えてからそのまま後退する。🆔これも銀英伝でもあったなぁああ。。。
- 玉鳳隊:瞬時に気づき反転・後退した。
- 飛信隊:一番遅れていた。。
貂が王賁蒙恬より判断が遅く、信も突出したままだったので慌てて後退させた。。
この李牧の反転包囲戦にはまった一部の王翦兵はひとたまりもなく討ち取られた。だがこれも王翦軍に大打撃を与えるというところまでいかず
奴等逃げるのも速いと離眼兵。選りすぐりの精鋭隊を舐めんなと信が言うも、うちらは大分危なかったと田永が突っ込み入れていた。削れずに舌打ちする李牧だった。
李牧軍が足を止めて迎撃、倉央達はなんとかかわしていますと王翦に報告が来る。王翦は李牧の足が止まり、時間が延びるのでそれでいいと答える。
この王翦軍と李牧軍の戦り合いは繰り返され 結局李牧は鄴に着かずに十七日目の夜を迎えてしまう
🌓夜になり王翦は隊に休息を取らせる。夜食を食べつつ信はこんなに休んで良いのか、李牧が先に行っちまうと文句言う。貂が斥候がいるから大丈夫、李牧軍だってヘトヘトだし馬を休めないと行けないから今晩は動かないと言う。でも日の出と共にと言う間に・・・
李牧軍が夜襲をかけてきた。バカヤロォ、逆に攻めてきてるじゃねえかと信が珍しく貂に怒って当たる。予想外の夜襲に貂も戸惑う。まさかの夜襲に王翦兵は瞬く間に死者が続出する。
予想外の李牧の大規模な夜襲に王翦軍は一目散に逃走 これで王翦軍はおおきく後退する
一方でこの夜襲に李牧の主力部隊は加わらずに夜のうちにひそかに動き鄴を目指した
そして十八日目の日の出と共に李牧達は遂に鄴に到着した―――
鄴はまだ落ちていないと視認した李牧軍は喜び、よくぞ持ちこたえてくれたとの声まで上がる。李牧は桓騎軍はまだこちらに気づいていない、今すぐ桓騎本陣に奇襲をかけようと言うのだが・・・、
李牧軍と鄴の間に両側から桓騎兵が立ち塞がる。気づいていないわけがない桓騎は雷土とゼノウに迎撃を命じていたのだ。。。 悔しがる兵達だが李牧には選択はない。
力技で突破して桓騎を討つ。全軍で押し出す。両翼のカイネ、傅抵、後軍の紀彗にも呼び出す。桓騎に李牧軍との戦いが聞こえるが、バカがと一笑する。ゼノウが李牧兵を蹴散らす。
桓騎軍と李牧軍が鄴で交戦、紀彗軍が前方に向かったと王翦に報告が入る。側の兵が急いで鄴にと促す。だが王翦はもう慌てずとも良いと馬脚を緩め始める。
あれほど疲弊した軍ではいかに李牧とて桓騎は倒せぬと。朱海平原で我らを滅してから南下して鄴を解放する。その前半部が失敗した時点でそもそももう破綻しているのだ。
ではなぜ李牧は朱海平原で勝てなかったのか? 王翦は問う。 王翦兵は王翦様の才覚が李牧よりも勝っていたからですと口々に揃える。だが王翦は違うと答える。
李牧と俺の軍略はほぼ互角であったとみる。何がどう大きく勝ったというものはない。むしろ先に両腕たる亜光と麻鉱を失った戦局を見ると鋭さは奴の方が一枚上手であったと王翦は冷徹に述べる。
部下らはでは何がときく。
手駒の差だと王翦は答える。向こうは要であった尭雲、趙峩龍の二将を失い大きく失墜した。
こちらは先に麻鉱、次いで亜光が退場したが、そこから若き三人の駒が台頭し軍の力は失墜するどころか結果、神がかった強さと粘りをみせた。
あの三人の戦いぶりが李牧の描いた戦いの絵を大きく狂わせたことは間違いない。
王都邯鄲軍が動かず自国内の戦いの有利を全く生かせないことも大きいが、とにかく持っていた駒の違いが朱海平原の戦場の勝敗を分けた大きな要因だ。
ひいては――この鄴攻略戦そのものも
王翦が戦の解説をした頃、鄴の前で戦う李牧もその兵は信じがたいものを見た。
鄴の城門が・・・開きはじめ・・・
成否をわける要因となった
遂に鄴の城門が開く!! 桓騎兵が沸き、カイネら李牧兵が愕然とする。 城内の難民が外に出始めるのだった。

遂に王翦も認めた若き世代の台頭とその力が奇跡を起す❗❗
次第に貂の軍師の力量が蒙恬王賁との差が広がりつつある。そこで羌瘣の新たな才が伸びるのかも知れない。
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