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信伝キングダム 627

#627「道の行方」

その刻一気に日は夕日に変わり この長き戦いの中でその赤土は 最大限の色を発した

そして頭上の天のあまりの赤色に各所の戦士達は 一瞬なぜか止まり寒気を感じた

 

十五日目の朱海平原での出来事であった

 仲間達の間を進む那貴と貂は信の戦場に急ぐ。 龐煖と信の戦いは佳境に入っていた。

龐煖に強烈な一撃を受けてその度に倒れても、信は立ち上がっていく。 信は分かっている。みんなの声が聞こえている。背にいるお前達だけじゃないことを。俺には・・・

俺には生きている仲間が大勢いる。大勢いるんだよ龐煖 自分だけで戦っているんじゃないことを、想いを受け入れられることで力になることも。

 理解できないことが自分の前に立ち塞がる。疑問と矛盾にさいなまれるも龐煖は武神として信とまた戦う。

 激しく戦い続ける龐煖と信。その場にようやく駆け付けた貂。田有、田永ら飛信隊の仲間が応援する中、羌瘣はか細く止めろ、止めてくれと口に出す。

 信はもう・・・  それでも龐煖の豪撃はまたしても信を地べたに這いつくばらせた。仲間が絶望的になるものの、信はまたしても立ち上がって武神に戦いを挑む。何度倒されようとも信の目は死ぬどころか、益々猛りだしている。

          

 なぜだ なぜこんなことが起こる・・・・・・ お前は・・・ お前達は・・・なぜ我が刃に抗える・・・・・・

 道を極めてし我が刃に・・・ なぜ

 理解できない龐煖はやがて。。

 道が・・・・・・間違っていたとでも言うのか・・・・・・ いや・・・・・・

 そもそも道そのものが 無かったのでは 人にそんな道など ➡😵うわあああああ、遂に自信が・・・心が揺らいでしまったか。。。

 龐煖に変化が起きている。信は即座に其れを感じ取り、趙兵達もそれを察する。もし龐煖様が敗れそうな場合にはその前に飛信隊信をと暗黙でささやき合う。 李牧は異変に気づく。信はこの時とばかり矛に力を込める。

   

 いやそんなことはない 道が無いなど そんなことは断じてない 己が迷いを咆吼で吹き飛ばして龐煖が斬りかかる。信も龐煖と一声挙げて矛を振る。激しく激突した両者の矛は・・・

 龐煖の刃が砕け散った! 場の空気が瞬時に変わる。敵味方の大半が仰天する中、数騎の趙兵の焦燥が沸騰した。

 龐煖が刃を己が背とマントで信の目から隠す。同時に趙軍の数騎が飛び出す。気づいた貂が叫ぶ。龐煖に集中する信は前後から挟まれたことに気づかない。 

 龐煖の危急に割って入ろうとする趙兵たちは槍を投げ込もうとする。貂が絶叫する・・・。

🚭みなさん学習してました!  だが王騎との戦いを知っている飛信隊古参組、田有、田永、渕らは彼らの助太刀を阻み信を助ける。 渕は槍を投げ込んで彼らを仕留める。田有、田永は直ぐに駆け付けて彼らの動きを阻んだ。

 そして、龐煖がマントを使ったブラインドの突きを繰り出す。 しかし、信はそれを読み紙一重で交わすと、龐煖と叫んで矛を振り下ろす。

 受け止める龐煖。だが信は渾身の力を振り絞り、嘗ての王騎のように止められた状態から強引に斬りにかかった。ボロボロの若造の身体から発せられる力は龐煖の柄を切り込んでいく。嘗ての将軍・王騎と同じくする光景に飛信隊全員は驚愕する。

 お前は、お前達はっ・・・ 消せない力、あがなえない力に龐煖は恐れおののく。吼えた信は・・・

     

✊限界を超えて引きだした剛力で龐煖を両断したのだった‼

 

 

 

Photo

 

  

 長かった因縁の戦いが遂に決着❗❗

 今年最後だからこの展開がそろそろ来そうだと思ってました。 

 予想通りですが、改めてストーリーを追いかけている一読者としてはやっぱり沸き立ちます。王騎、麃公、去亥の仇は今終わったのです。

 王騎将軍自ら譲られた矛と思いを受けてから修羅場をくぐり、遂にこの宿業を克服したのは感慨があります。 

 遂に趙の三大天の一角を倒した信。旧六将でさえ届かなかった武功は遂に羌瘣の武も超えた。

 この龐煖と信の戦いは何度もキン肉マンを思い出しました。 悪魔超人と戦っている時がよくかぶりました。

 

 

 

 

 

 

 

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